提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (68 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
221103
自己免疫性肝炎における抗平滑筋抗体の測定
日本肝臓学会
【技術の概要】
【対象疾患】
血液を採取し、ラットまたはマウスの胃・腎切片を基質と
した間接蛍光抗体法により平滑筋との反応の有無を確
認・半定量することによって、血液中の平滑筋に対する自
己抗体を測定する。
自己免疫性肝炎
【既存の治療法との比較】
100
自己免疫性肝炎(指定難病95)は血中に自己抗体が検出される
ことが診断上重要であり、国内外の診療ガイドラインで抗平滑筋
抗体は抗核抗体と共に診断項目に組み入れられており、臨床調
査個人票の記載項目にも採用されている。
80
古典的AIHでは86.2%の症例が抗核抗体陽性だが、抗核抗体
陰性症例のうち36%で抗平滑筋抗体が陽性となる。
20
急性発症し急性肝不全を惹起する自己免疫性肝炎では抗核抗体
がしばしば陰性となり、診断に苦慮する。抗平滑筋抗体を測定す
ることにより迅速な診断・治療、救命が可能となる。
非アルコール性脂肪性肝疾患、薬物性肝障害でも同様に抗核抗
体が陽性となることがあり、しばしば鑑別が困難である。このよ
うな場合抗平滑筋抗体の測定が必須である。
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
自己免疫性肝炎(急性発症例、非典型例)の診断および迅速な治
療・重症化の回避
診療報酬上の取り扱い:D014 自己抗体検査 181点
(既収載抗ミトコンドリア抗の測定キットを使い測定、体定性・半
270
定量に準ずる)
AIH患者での陽性率
抗核抗体陰性例での
抗平滑筋抗体陽性率36%
60
40
86.2%
0
抗核抗体
(自己免疫性肝炎2015
全国調査より)
抗平滑筋抗体
急性肝不全発症自己免疫性肝炎における
抗核抗体・IgG値
IgG (g/L)
ANA
合計
<18.7
18.720.0
≥20
陰性
8
1
15
24(57%)
陽性
2
0
16
18(43%)
(急性肝不全2020全国調査より)