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提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 (画像診断検査であるため、治癒率や死亡率、QOLの改善等の長期予後等のアウトカムとの関連は乏しい)
後等のアウトカム

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

日本核医学会PET核医学委員会のPET検査件数に関するアンケート調査報告第19報の報告から推定すると、2021年本邦での保険診療FDG-PET検査の
内、PET/MRI装置で行われた検査は年間推定7,296検査であった。PET/CT装置で行われたFDG-PET検査の内、PET/MRI検査で適応疾患とされている12
疾患以外の実施率は46.2%であった。従って、仮にPET/MRI検査で12疾患以外も適応となった場合の推定検査数は、7,296x100/(100-46.2)=13,561
件となり、年間で推定6,265(仮に年間で1人当たり1検査を行った場合)の増加となる。

見直し前の症例数(人)

7,296

見直し後の症例数(人)

13,561

見直し前の回数(回)

7,296

見直し後の回数(回)

13,561

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

FDG PET/MRI診療ガイドライン、2019年、日本核医学会
・肺がん:病期診断においてPET/CTと変わらない診断能を有するとされる。特にPET/MRIは
pancoast腫瘍をはじめとする胸壁浸潤や縦隔浸潤を伴う肺がんの診断、PETとMRIの情報を
併用した良悪鑑別、viability評価、治療効果判定や予後予測、肺がんの好発転移部位であ
る脳転移、肝転移、副腎転移の診断に優れる。
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
・肝臓がん:少なくともPET/CTと同等以上の診断能を有すると考えられ、再発や治療効果
る。)
判定においても有用性が期待できる。
・胆道がん:MR胆管像(MRCP)の併用により、少なくともPET/CTと同等以上の診断能を有
する。
・膵臓がん:主膵管拡張や膵嚢胞性病変の評価に優れ、少なくともPET/CTと同等以上の診
断能を有する。

FDG PET/MRI診療ガイドライン2019では、PET/MRI検査はPET/CT検査と比して新しい検査法であり発展途上の画像診断装置とされているが、既に
2012年4月に薬事承認を得ており、2022年時点で国内10施設13台が稼働し、保険診療を行っている。
医療技術の難易度(専門性)については、見直し前のPET/MRI検査(FDGを用いた場合)と同等である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 施設要件については、見直し前のPET/MRI検査(FDGを用いた場合)と同等である。
制等)
人的配置の要件については、見直し前のPET/MRI検査(FDGを用いた場合)と同等である。
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 (核医学診断経験3年以上で所定の研修を終了した常勤医師1名以上がいること。さらに診断機器ごとにPET製剤の取扱に関し、専門知識・経験
をもつ専任放射線技師が1名以上いること。)
性や経験年数等)
その他
その他の要件については、見直し前のPET/MRI検査(FDGを用いた場合)と同等である。
(遵守すべきガイドライン等その他の (FDG PET/MRI診療ガイドライン2019(参考文献1))
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

安全性については、見直し前のPET/MRI検査(FDGを用いた場合)と同等である。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

なし

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

9,160
9,160
医療技術自体に見直し前後で変化はなく、適応疾患の拡大となるため、点数は不変が妥当と考えられる。

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

区分をリストから選択

番号
技術名

なし
なし

具体的な内容

なし
増(+)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

33,517,750円

その根拠

④で増加すると考えられる12疾患以外のPET/MRI検査による年間医療費=診療報酬点数(9,160点)×10円/点×年間対象患者数(6,265)=
573,874,000円
④で増加すると考えられる12疾患以外のPET/MRI検査をPET/CTで行った場合の年間医療費=診療報酬点数(8,625点)×10円/点×年間対象患者数
(6,265)=540,356,250円
予想される増加額=573,874,000-540,356,250=33,517,750円

備考

12疾患以外のPET/CT年間検査比率を元に、12疾患のPET/MRI年間検査実績から適応拡大後の12疾患以外のPET/MRI年間検査数を予想し、PET/CTとの
診療報酬点数差を試算。同一月にPET/CTとPET/MRI両者の算定はできないため、両者の診療報酬点数差を影響額と想定。

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

なし

⑫その他

なし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本磁気共鳴医学会

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