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提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (98 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

223205

外来緩和ケア管理料(心不全要件の変更)

日本緩和医療学会

<概要>
外来緩和ケア管理料の現行の適応疾患(悪性腫瘍、後天性免疫不全症候群、末期心不全)のうち、心不全の要件を
「末期心不全」→「心不全ステージC以上かつNYHA重症度分類II度以上」に変更する
<末期心不全(現行)>
ア 心不全に対して適切な治療が実施されていること。
イ 器質的な心機能障害により、適切な治療にもかかわらず、
慢性的にNYHA重症度分類Ⅳ度の症状に該当し、頻回又は
持続的に点滴薬物療法を必要とする状態であること。
ウ 過去1年以内に心不全による急変時の入院が2回以上ある
こと。なお、「急変時の入院」とは、患者の病状の急変等
による入院を指し、予定された入院を除く。
エ 左室駆出率が20%以下であること。
オ 医学的に終末期であると判断される状態であること。
カ エ又はオに掲げる状態に準ずる場合であること。

<心不全ステージC>
器質的心疾患を有し、心不全症候を有する患者
<NYHA重症度分類II度>
普通の身体活動(坂道や階段をのぼるなど)で症状がある

出典:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)

日本の心不全患者数の推移
出典: Shiomkawa H. Eur J Heart Fail 2015;17:884-892

緩和ケア診療加算・有床診療所緩和ケア診療科参・
外来緩和ケア管理料にかかる施設基準の届出状況
出典:令和3年3月24日中医協 第62回診療報酬改定結果検証部会
検-2-2

出典:2021年度緩和ケアチーム登録
(日本緩和医療学会)

心不全の患者数は増加しており、ガイドラインではステージC早期からの緩和ケアが求められている。
一方で、外来緩和ケア管理料を算定している施設は極めて少なく、また、緩和ケアチームでの心不全診療数も少ない。
現状では外来の心不全患者に対して緩和ケアの加算を算定する機会は皆無に近い。緩和ケアを必要とする心不全患者に対し、
300
より一層緩和ケアを提供する体制の構築が必要である。