提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (94 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
223205
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
外来緩和ケア管理料(心不全要件の変更)
日本緩和医療学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
38その他(診療科名を右の空欄に記載する。)
緩和医療科
03循環器内科
―
01内科
―
関連する診療科(2つまで)
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
リストから選択
―
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
B
001-24
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
○
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
その他」を選んだ場合、右欄に記載
―
提案される医療技術の概要(200字以内)
外来緩和ケア管理料の対象疾患である末期心不全を心不全ステージC以上、かつNYHA重症度分類II度以上に適応拡大する。
文字数: 58
再評価が必要な理由
外来緩和ケア管理料はがん、心不全の患者で身体的もしくは精神的な症状を持つ者に対して、その療養生活の質の維持向上を図ることを主たる目
的とする治療、看護等などをチームで行うことに対する評価である。2020年に末期心不全が適応疾患として追加されたが、現在の算定数は少な
く、診療報酬上、心不全患者に対する外来での緩和ケア提供の実効性は乏しい。
また、心不全については最新のガイドラインや疾病管理アルゴリズムでステージC心不全患者には疾病管理/運動療法/緩和ケアが示されており、
ステージCでは早期に緩和ケア導入を行うことが推奨されている。心不全診療は主に外来で行われており、現在の要件の末期心不全からステージC
心不全からの緩和ケア診療加算の適応拡大が必要である。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
2020年の診療報酬改定において、外来緩和ケア管理料の対象疾患に末期心不全が追加された。循環器疾患の「末期」は「最大の薬物治療や非薬物
治療を施しても治療困難な状態」、「終末期」は「末期状態の患者に対し救命のために最善の医療を尽くしても患者の病状が終末期の状況にある
こと」「治療が有効であっても結果として強心薬や機械的治療(人工呼吸器、IABP、ECMO、Impella、VAD、CHDFなど)に依存してしまう状況」と
定義される。(2021年改訂版 循環器疾患における緩和ケアについての提言)このような患者の多くは外来通院ではなく、入院下での積極的治療
を受けており、外来緩和ケア管理料の算定対象となりにくい。一方で、緩和ケアの対象となる心不全患者の規準は心不全症状が出現する心不全ス
テージCが提唱されている。(2021年改訂版 循環器疾患における緩和ケアについての提言、2021年 JCS/JHFS ガイドライン フォーカスアップ
デート版 急性・慢性心不全診療)心不全の有症状かつ外来通院が可能な対象集団に対する適応が実臨床において求められている。実際、心不全
に対して外来緩和ケア管理料が算定されている割合は極めて少なく、心不全患者に対する緩和ケアの提供の観点からは実効性に乏しい状況であ
る。
現在の外来緩和ケア管理料の算定要件において対象となる末期心不全は以下のように定義されている。
末期心不全の患者とは、以下のアからウまでの基準及びエからカまでのいずれかの基準に該当するものをいう。
ア 心不全に対して適切な治療が実施されていること。
イ 器質的な心機能障害により、適切な治療にもかかわらず、慢性的にNYHA重症度分類Ⅳ度の症状に該当し、頻回又は持続的に点滴薬物療法を必
要とする状態であること。
ウ 過去1年以内に心不全による急変時の入院が2回以上あること。なお、「急変時の入院」とは、患者の病状の急変等による入院を指し、予定さ
れた入院を除く。
エ 左室駆出率が20%以下であること。
オ 医学的に終末期であると判断される状態であること。
カ エ又はオに掲げる状態に準ずる場合であること。
このような緩和ケアを要する入院中の患者以外の患者(症状緩和を目的として麻薬が投与されている患者に限る。)に対して、当該保険医療機関
の保険医、看護師、薬剤師等が共同して療養上必要な指導を行った場合に、月1回に限り算定する。
B
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
001-24
医療技術名
外来緩和ケア管理料
296