提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (64 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
221103
自己免疫性肝炎における抗平滑筋抗体の測定
一般社団法人日本肝臓学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
04消化器内科
01内科
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
自己免疫性肝炎における抗平滑筋抗体の測定
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
令和4年度
無
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
有
患者血清を用いて測定する。抗平滑筋抗体には種および臓器特異性がないため、測定にはラットまたはマウスの胃、腎切片
を基質として平滑筋との反応をみる間接蛍光抗体法。
文字数: 79
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
自己免疫性肝炎
抗平滑筋抗体(ASMA)は抗核抗体(ANA)とともに自己免疫性肝炎(AIH)の診断項目である。AIHの病型には慢性型と重篤
な場合もある急性型があり、全国調査では約2割が急性型で過去の調査に比べ増加している。慢性型でもANAとASMAの陽性率
は86.2%、37.4%で、ANA陰性症例でのASMAの陽性率は36%である。迅速な診断と治療開始が不可欠である急性型AIHではANA
陽性率は43%とさらに低下する。ANA陽性となる典型例ではAIHの診断は容易だが、急性型、さらに薬物性肝障害や非アル
コール性脂肪性肝疾患との鑑別が困難なANA陰性非典型例におけるAIHの拾い上げにASMAの測定は不可欠である。
文字数: 300
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
自己免疫性肝炎(急性発症例を中心とする抗核抗体が低力価もしくは陰性の症例)
薬物性肝障害・非アルコール性脂肪性肝疾患(自己免疫性肝炎との鑑別が困難な症例)
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
自己免疫性肝炎の診断の際に血清を用いて診断する。1人の患者において診断時1回のみ測定するもので経時的・複数にわた
る測定は行わない。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
D
番号
なし
医療技術名
なし
既存の治療法・検査法等の内容
抗核抗体の測定。肝組織検査。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
研究結果
抗核抗体(ANA)は、急性肝炎様に発症するAIHでは陰性または低力価である。一方、肝組織検査は診断に有用であるが、急
性肝炎の場合には薬物性肝障害などとの鑑別が困難である。また、急性肝不全を呈するAIHでは肝組織検査自体ができない
場合もある。一方、抗平滑筋抗体(ASMA)は、急性・慢性の発症の違いで陽性率に差はなく、ANA陰性の急性肝炎AIHの診断
やANAが陽性でも他の肝障害との鑑別に迷うAIHの診断において有用で、治療方針の決定にもつなげることができる。
2014年以降に発症のAIHでは急性肝炎が増加し、抗核抗体の陽性率が低下している。(Sci Rep
2020)
2b
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
266
抗平滑筋抗体は抗核抗体と同じく診断項目である。