提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (130 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
文献 3) :診察室血圧と家庭血圧により治療抵抗性高血圧と仮面高血圧を特定、その性質を調査した結果、白衣高血圧、降
圧薬クラス、心血管疾患が関係と判明。
文献 4) :家庭血圧または診察室血圧をもとに降圧治療を行う2群間で、降圧薬が中止できた比率を比較したところ、それ
ぞれ25.6%と11.3%(p<0.001)であった。
文献 5) :大迫研究のデータから作成した分析モデルで、家庭血圧導入による医療費削減効果を算出した結果、10年間で10
兆2,400億円であった。
文献 6-8) :ABPMを別の日に2回施行し、夜間降圧の分類(dipper/non-dipper分類)の再現性を評価した結果、同一分類の
再現性が71~77%であった。
文献 9):ABPM、家庭血圧計で測定した夜間血圧と臓器障害(尿アルブミンと心肥大指標(LVMI))の相関係数を比較、
ABPMはそれぞれ0.194/0.144、家庭血圧計は0.311/0.270と、いずれも家庭血圧計の方が高かった。
文献10):ABPM、家庭血圧計で測定した夜間血圧の6か月間の降圧量と、心肥大の退縮(LVMI、Sokolow-Lyon電圧基準)との
相関係数を比較、家庭血圧計による血圧のみ有意な相関を示した。
文献11):ABPM、家庭血圧で測定した夜間血圧により定義した夜間高血圧は、家庭血圧で定義した夜間血圧の方が心血管イ
ベント発症に関連していた。
3
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
年間対象患者数(人)
910,000
国内年間実施回数(回)
1,820,000
日本高血圧学会「高血圧診療ガイドライン2019」第1章など
※患者数及び実施回数の推定根拠等
高血圧患者数 906.7万人
本技術を導入する施設の割合 10%
患者1人当たりの年間実施回数 2回(1回につき4週間の貸し出し、測定)
年間のべ実施回数 907.7万人×10%×2回 =182万回
【年間対象患者数】
平成23年 患者調査(傷病分類編)より
【年間実施回数】
迅速な薬効評価を行うため、年間2回迄申請可能とする。
⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン2019」によれば、家庭血圧は高血圧の診断と治療方針決定にきわめて有
用で、患者の治療継続率改善、治療による過剰な降圧や不十分な降圧の評価に有効とされ、家庭血圧による高血圧判定基準
値や降圧目標も存在する。また、同学会は「家庭血圧測定条件設定の指針第2版」を2011年に発行し、家庭血圧の測定条件
を標準化している。さらに、「高血圧治療ガイドライン2019」では、夜間測定機能付き家庭血圧計の使用も推奨している。
・患者による自己測定はすでに一般化しており、機器の進化も進んでいるため、誰でも簡便に測定できる。また、特別な資
格等は不要である。
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
医療機関
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
特になし
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
高血圧治療ガイドライン2019
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
・本技術は非侵襲的な検査法であり、副作用等は報告されていない。
・家庭血圧測定に用いる電子血圧計の安全性と基本性能については国際規格が存在し、薬機法によって準拠が義務付けられ
ているため、安全性は高い。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題点は見当たらない。
D
妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
点数(1点10円)
200点
その根拠
本技術と同等の位置づけにある24時間自由行動下血圧測定で得られる血圧値は、昼間が48回(30分間隔×16時間)、夜間が
16回(30分間隔×8時間)であるのに対し、本技術では1か月間に昼間が120回(4回×30日)、夜間が12回(3回×4晩)で、
ほぼ同等の血圧情報が得られる。
区分
D
番号
なし
技術名
なし
具体的な内容
なし
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