提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (128 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
226201
特定薬剤医療管理料
日本結核・非結核性抗酸菌症学会
【技術の概要】
【既存の治療法との比較】
アミノグリコシド薬を用いる患者に対して、血中濃度測定を
行い、投与薬剤の血中濃度を測定し、その結果に基づき当該
薬剤の投与量を精密に管理した場合、月1回に限り算定する。
その結果にからさらに複数回測定し、その測定結果に基づき、
投与量を精密に管理した場合は、1回に限り、530点を所定
点数に加算することを追加する。
現在入院患者に対して月に一回、血中濃度測定 470
点の算定が承認されているが、外来で血中濃度測定
を行うことが可能であるように変更する。また、バンコ
マイシンと同様に、その測定結果に基づき、さらに血中
濃度を測定し投与量を精密に管理した場合には、1回
に限り、530点を所定点数に加算可能とする。
【対象疾患】
アミノグリコシド薬を点滴静注投与する感染症患者(入
院、外来を問わない)
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
有効性:
トラフ値測定による腎機能障害の予防
最高血中濃度や薬物血中濃度時間曲線下面積による
治療効果低下及び耐性の予防
現状の問題点
1)点滴時薬剤血中濃度測定を目的として入院を行う必要があった場
合、患者の社会生活の制限、医療費上昇となる。
2)アミノグリコシド薬は投与開始24時間でTDM評価が可能な薬剤であり、
至適投与量は、投与直前のトラフ値と最高血中濃度の測定が必須である。
ⅰトラフ値が5mg/Lを上回ると腎障害の発現が高率となる。投与早期の腎
障害が報告されている。
ⅱアミカシンをはじめとするアミノグリコシド薬は、投与早期48時間以内に
目標血中濃度に達した場合に、より優れた効果が得られる。
診療報酬上の取り扱い:
1)外来での血中濃度測定および追加 点数 470点
2)複数回測定し、その測定結果に基づき、投与量を精密
に管理した場合は、1回に限り、530点を所定点数に
加算する
本申請による利点
1) 外来での血中濃度測定を行うことで、入院費の節減となる。
2)耐性菌発現が抑制され、様々な抗菌薬投与が短縮可能となり、
医療費の節減につながる。
3)薬剤血中濃度を測定することで治療の有効性が図られると同時
に、副作用が予防可能となる。
4)患者の社会生活制限がないことで、患者の生活の質が改善される
だけでなく、就労制限が最小で済む。
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