令和7年度予算の編成等に関する建議 (97 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html |
出典情報 | 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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(2)処遇改善等と人口減少を踏まえた防衛体制の在り方
①
自衛官の採用状況
自衛官になるための主なルートとしては、自衛官候補生等を経由して
「士」として任用されるものと、防衛大学校等を経由して幹部候補生とし
て任用されるものがある。自衛官においては、精強さを保つため、若年定
年制及び任期制という制度が採用されている。
足もとの自衛官の採用状況を見ると、募集対象人口の減少や労働需給
の逼迫化などを背景に、採用者数は急速に減少している。こうした結果、
特に「士」の充足率が低い状況となっている。
〔資料Ⅱ-3-7、8参照〕
②
自衛官の処遇・勤務環境改善及び新たな生涯設計の確立に向けた取
組
こうした状況等を踏まえつつ、防衛力の抜本的強化に不可欠な人的基
盤を強化する等の観点から、自衛官の処遇・勤務環境の改善及び新たな生
涯設計の確立に関する関係閣僚会議が令和6年(2024 年)10 月に設置さ
れ、議論が進められている。
現下の自衛官の充足率等を踏まえれば、防衛力の基盤となる自衛官の
人材確保は喫緊の課題であり、今後、同会議における議論を踏まえつつ、
自衛官の業務等の特殊性を勘案しながら、処遇や生活・勤務環境の改善、
自衛官の経験等を生かした各業界における活用拡大等を通じた新たな生
涯設計の確立、などについて総合的に取り組んでいく必要がある。その際
にはハラスメント対策などにしっかり取り組むことが自衛官という職業
の魅力の向上に資するといった視点も重要である。このほか、防衛力の抜
本的強化に資する形での定年延長についても検討することが考えられる。
〔資料Ⅱ-3-9参照〕
③
人口減少を踏まえた我が国の防衛体制
一方、今後若年人口が減少傾向で推移することを踏まえれば、省人化・
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