よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料 (321 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00025.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第27回 3/12)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

23. 主要文献

18.2.3 食道内pHに及ぼす影響
逆流性食道炎患者において、20mg投与により24時間中に食道内
pHが4以下を示す時間の割合は、投与前の32.6%に比し、投与後で
は0.7%に減少する。
18.2.4 胃排出能に及ぼす影響
胃潰瘍、十二指腸潰瘍患者及び健康成人において、20mg投与によ
り胃排出能にはほとんど影響を及ぼさない40)。
18.2.5 内分泌ホルモンに及ぼす影響
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群患者において、20
~60mg投与により血清ガストリン値の上昇がみられることがあるが、
投与終了後、投与前値への回復あるいは回復傾向が認められる40)-42)。
胃潰瘍及び十二指腸潰瘍患者において、20mg投与によりその他の
内分泌ホルモンにはほとんど影響を及ぼさない43)。
18.3 動物での作用
18.3.1 H+,K+-ATPase阻害作用
ウサギ31)及びラット32)の胃粘膜H+,K+-ATPaseに対し阻害作用を示す。
18.3.2 胃酸分泌抑制作用
ウサギ分離胃底腺を用いたdibutyryl cyclic AMP刺激酸分泌に対
して抑制作用を示す31)。
幽門結紮ラット、胃瘻ラット、迷走神経切断ラットにおけるペン
タガストリン及びカルバコール刺激、Heidenhain pouchイヌにお
けるヒスタミン刺激、胃瘻イヌにおけるペンタガストリン刺激に
よる胃酸分泌に対し、強い抑制作用を示す44),45)。
18.3.3 実験潰瘍に対する作用
ラットにおける水浸拘束ストレス、幽門結紮、インドメタシン、
アスピリン、プレドニゾロン及びエタノール胃潰瘍並びにメピリ
ゾール十二指腸潰瘍に対し、強い抗潰瘍作用を示す44),46)。また、
酢酸胃及び十二指腸潰瘍に対しても治癒促進効果を示す44)。
18.4 ヘリコバクター・ピロリ除菌の補助作用
18.4.1 ヘリコバクター・ピロリ感染動物モデルにおける除菌効果
マウスヘリコバクター・ピロリ感染モデルにおいて、アモキシシ
リン水和物単独、又はクラリスロマイシンとの2剤併用群では除菌
率は低く(除菌率;各々6%)、オメプラゾールを添加することに
より除菌率は著しく上昇し、アモキシシリン水和物とオメプラゾー
ルの2剤併用で約50%、アモキシシリン水和物、クラリスロマイシ
ン及びオメプラゾールの3剤併用では約80%であった47)。

1)中島光好, 他. 臨床薬理. 1988;19(4):667-679
2)芦田 潔, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):671-678
3)社内資料(3剤併用反復投与時の薬物動態, 2002)
4)社内資料(10mg錠と20mg錠の生物学的同等性試験, 2000)
5)Regårdh CG. Scand J Gastroenterol. 1986;21(Suppl.118):
99-104
6)Cederberg C, et al. Scand J Gastroenterol. 1989;24(Suppl.166):
33-40
7)Andersson T, et al. Br J Clin Pharmacol. 1993;36:521-530
8)佐藤哲男, 他. 医薬品トキシコロジー. 南江堂; 1996.33-33
9)Katsuki H, et al. Eur J Clin Pharmacol. 1997;52:391-396
10)Yasuda S, et al. Clin Pharmacol Ther. 1995;58:143-154
11)蜂巣 忠, 他. 腎と透析. 1993;35:819-823
12)松本 博, 他. 診療と新薬. 1993;30:1394-1398
13)三瀬直文, 他. 透析会誌. 1996;29(9):1275-1279
14)Andersson T, et al. Eur J Clin Pharmacol. 1990;39(1):51-54
15)Gugler R, et al. Gastroenterology. 1985;89:1235-1241
16)Sutfin T, et al. Ther Drug Monit. 1989;11:176-184
17)社内資料(2剤併用投与時の体内動態試験, 2002)
18)森瀬公友, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):593-608
19)浅木 茂, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):583-592
20)中澤三郎, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):679-690
21)三好秋馬, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):691-700
22)長町幸雄. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):711-718
23)岸田泰弘, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):727-733
24)岸 清一郎, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):757-765
25)関口利和, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):745-756
26)関口利和, 他. 臨床医薬. 2000;16(9):1387-1404
27)Carlsson R, et al. Aliment Pharmacol Ther. 1997;11:473-482
28)Uemura N, et al. J Gastroenterol. 2008;43:670-678
29)Kuwayama H, et al. Clin Drug Invest. 2005;25(5):293-305
30)Higuchi K, et al. Clin Drug Invest. 2006;26(7):403-414
31)友井正明, 他. 日薬理誌. 1988;92:105-111
32)Wallmark B, et al. J Biological Chemistry. 1985;260:1368113684
33)西川貴之. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):643-659
34)井上正規, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):493-503
35)金丸光隆, 他. 臨床医薬. 1989;5(1):13-28
36)杉山 貢, 他. 診断と治療. 1988;76:1732-1740
37)三好秋馬, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):479-492
38)大原秀一, 他. 日本消化器病学会雑誌. 1988;85:1353-1359
39)多田正弘, 他. 臨床成人病. 1988;18:1349-1355
40)原澤 茂, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):767-773
41)松田芳郎, 他. 消化器科. 1989;10(5):583-590
42)小林淳晃, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):719-726
43)三澤 正, 他. 薬理と治療. 1988;16(Suppl.3):621-632
44)芳賀慶一郎, 他. 日薬理誌. 1988;92:39-47
45)Larsson H, et al. Gastroenterology. 1983;85:900-907
46)Yamamoto O, et al. Dig Dis Sci. 1984;29:394-401
47)社内資料(マウスにおけるヘリコバクター・ピロリ除菌作用試
験, 1998)

19. 有効成分に関する理化学的知見
一般的名称:オメプラゾール(Omeprazole)
(JAN)(日局)
化学名:(RS )-5-Methoxy-2-{[(4-methoxy-3,5-dimethylpyridin-2yl)methyl]sulfinyl}-1H -benzimidazole
分子式:C17H19N3O3S
分子量:345.42
性 状:オメプラゾールは、白色~帯黄白色の結晶性の粉末である。
N,N -ジメチルホルムアミドに溶けやすく、エタノール
(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
オメプラゾールのN,N -ジメチルホルムアミド溶液(1→25)
は旋光性を示さない。
オメプラゾールは、光によって徐々に黄白色となる。
構造式:



点:約150℃(分解)

*24. 文献請求先及び問い合わせ先
太陽ファルマ株式会社 お客様相談室
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5
電話:0120-533-030
https://www.taiyo-pharma.co.jp

22. 包装

〈オメプラール錠10〉
100錠[10錠(PTP)×10、乾燥剤入り]
140錠[14錠(PTP)×10、乾燥剤入り]
500錠[10錠(PTP)×50、乾燥剤入り]
〈オメプラール錠20〉
100錠[10錠(PTP)×10、乾燥剤入り]
140錠[14錠(PTP)×10、乾燥剤入り]
500錠[10錠(PTP)×50、乾燥剤入り]

*26. 製造販売業者等
26.1 製造販売元

Ⓡ登録商標

(6)

AC16P
OMP 010.02