資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (107 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
医薬品プロジェクト、疾患基礎研究プロジェクト
研究事業名
腎疾患実用化研究事業
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
健康局がん・疾病対策課
疾患基礎研究事業部 疾患基礎研究課
創薬事業部 医薬品研究開発課
なし
当初予算額(千円)
令和2年度
69,948
令和3年度
71,652
令和4年度
75,743
Ⅰ
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
「今後の腎疾患対策のあり方について」
(平成 20 年3月 腎疾患対策検討会)に基づ
く 10 年間の対策(①普及啓発、②医療提供体制の整備、③診療水準の向上、④人材育
成、⑤研究開発の推進)により、年齢調整後の新規透析導入患者数の減少を達成するな
ど、着実な成果を上げているが、平成 29 年末における慢性透析患者数は約 33 万人と未
だ減少傾向には転じておらず、今後も生活習慣病の増加や高齢化の進行に伴い慢性腎臓
病(CKD)患者の増加も予想されることから、腎疾患対策のさらなる推進が必要である。
そこで、平成 30 年7月に新たな腎疾患対策検討会報告書(以下、新報告書とする。)
が取りまとめられ、「CKD 重症化予防の徹底とともに、CKD 患者の QOL の維持向上を図
る」等を全体目標とし、地域における CKD 診療体制の充実や 2028 年までに年間新規透
析導入患者数を 35,000 人以下(平成 28 年比で約 10%減少)とする等の KPI、さらに、
個別対策を進捗管理するための評価指標等が設定された。
本事業では、新報告書に基づき、腎疾患の病態解明や診断法の開発、治療法開発、新
規透析導入患者減少の早期実現等を目的とした研究を推進する。
【事業目標】
① 2028 年までに、年間新規透析導入患者数を 35,000 人以下(平成 28 年比で約 10%減
少)とする等の、新報告書に基づく対策の KPI 達成に寄与する。
② 腎疾患対策に資する研究を実施し、研究成果の効果的な普及や国際展開を行う。
【研究のスコープ】
・CKD の病態解明研究
・腎臓そのものをターゲットにした腎機能を改善する治療法の開発研究
【期待されるアウトプット】
・CKD の病態解明に基づく効果的な新規治療薬の開発
【期待されるアウトカム】
上記の様な事業成果の導出により、CKD 重症化予防の徹底とともに、CKD 患者の QOL
の維持向上等の腎疾患対策のさらなる推進につながる。
具体的には 2028 年までに年間新規透析導入患者数を 35,000 人以下(平成 28 年比で
約 10%減少)とする。
(2)これまでの研究成果の概要
「治療法の開発」においては、平成 28 年度から分子「メガリン」を創薬ターゲット
とし、平成 29 年度に腎毒性薬剤が「メガリン」を入り口として腎臓に取り込まれるこ
107