資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (84 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
シーズ開発・研究基盤プロジェクト
研究事業名
地球規模保健課題解決推進のための研究事業
(厚生科学課分:日米医学協力計画)
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
大臣官房厚生科学課
国際戦略推進部 国際戦略推進課
なし
当初予算額(千円)
令和2年度
87,113
Ⅰ
令和3年度
89,236
令和4年度
94,330
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
本研究事業は、昭和 40 年(1965 年)の佐藤栄作総理大臣とリンドン・ジョンソン大
統領の会談に基づき実施される日米医学協力計画に基づいて実施される事業である。日
米医学協力計画は、アジア地域にまん延している疾病等に関して、いまだ未知の分野が
多々あり、研究の余地が残されていることに鑑み、これらの疾病に関する研究を日米両
国において協同で行うことを目的としている。
【事業目標】
日米医学協力計画の下には、9つの専門部会(コレラ・細菌性腸管感染症、抗酸菌症、
ウイルス性疾患、寄生虫疾患、栄養・代謝、がん、肝炎、エイズ、急性呼吸器感染症)
と1つの部門(免疫)が設けられており、日米の関係機関(米国は、米国立衛生研究所
(NIH)の米国立感染症・アレルギー研究所(NIAID)及び米国立がん研究所(NCI))、関
係の研究者が協力して、アジア地域にまん延している疾病等に関して「医療に関する研
究開発」を発展させることを目標としている。
【研究のスコープ】
①日米医学協力計画を基軸としたアジア地域等にまん延する疾病等に関する研究
②日米医学協力計画を基軸とした「若手・女性研究者育成共同研究プログラム」に関す
る研究
【期待されるアウトプット】
長期に渡り培った協力関係を基盤に、新興・再興感染症の世界的流行に即時に対応す
るためのタイムリーな情報共有や、国際共同研究を開始する。
若手・女性研究者育成共同研究プログラムにおいては、2年間の研究期間で将来的に
顕著な成果が得られる可能性のある研究を AMED 研究における他の統合プロジェクトへ
の導出につなげる。具体的には、令和4年度に、日米共同研究における新しいボツリヌ
ス毒素の神経学的毒性の解析、新たな HIV リザーバーとしての自然免疫に関わる T 細胞
の同定、日米比泰合同の前向きコホート研究による COVID-19 の長期的影響等の成果が
得られる予定である。
【期待されるアウトカム】
本研究事業によるアジアで蔓延する感染症等の新しい診断法や検査方法の開発など
の成果は、国際連合食糧農業機関(FAO)や WHO の国際機関の推薦する世界標準法とし
て活用されることが期待でき、国際的なプレゼンスの向上にも寄与するものである。
若手・女性研究者育成共同研究プログラムでは、優れた人材の育成に加え日米の研究
84