資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (39 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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・クラスⅢ・Ⅳ医療機器の開発を計画する課題採択
③再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト
・治験に移行した研究課題数 5件 (うち、遺伝子治療 1件)
④ゲノム・データ基盤プロジェクト
・臨床 POC の取得件数 5件
・研究成果の科学誌への論文掲載状況(インパクトファクター5以上) 150 件
・研究成果の科学誌(インパクトファクター5 未満等の他の科学誌)への論文掲載
【期待されるアウトカム】
本研究事業では、令和6年度までに以下を達成することを目標としている。
①医薬品プロジェクト
・シーズの企業への導出件数 3件以上
・研究成果を活用した臨床試験・治験への移行
・薬事承認件数(新薬、適応拡大) 1件以上
②医療機器プロジェクト
・クラスⅢ・Ⅳ医療機器の薬事承認
③再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト
・企業へ導出される段階に至った研究課題数 2件
・研究成果を活用した臨床試験・治験への移行
・薬事承認件数(新薬、適応拡大) 1件以上
(うち遺伝子治療の件数
1件)
⑤疾患基礎研究プロジェクト
・シーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出
(2)これまでの研究成果の概要
・ウイルス療法は、がん細胞に感染させたウイルスが増えることによって直接がん細胞
を破壊する手法で、革新的ながん治療法として期待される。第三世代のがん治療用ヘ
ルペスウイルス G47Δを用いて、悪性脳腫瘍の一種である膠芽腫の医師主導治験を実
施し、1年生存率 84%と高い有効性を示した(標準治療の1年生存率は 14%)。本治験
で G47Δの高い有効性が確認されたことを受けて、国内導出先企業とともに、悪性神
経膠腫(膠芽腫を含む悪性脳腫瘍の種類)を適応症とした G47Δの製造販売承認申請
を行い、令和3年6月に承認、同年 11 月に製品化した。
・代表的な小児がんである神経芽腫に対して、抗 GD2 抗体ジヌツキシマブの「大量化学
療法後の神経芽腫」の治療薬として医師主導治験を実施した。本結果に基づき、薬事
申請を行い、令和3年6月薬事承認を受けた。同時に、併用薬であるフィルグラスチ
ム、テセロイキンの神経芽腫に対するジヌツキシマブの併用薬としての適応拡大の承
認申請が行われ、令和3年6月薬事承認を受けた。
・成人で大腸が温存されている家族性大腸腺腫症(以下 FAP)患者 104 人に対してラン
ダム化比較試験を実施した。低用量アスピリン服用によりポリープの増大を有意に抑
制することを明らかにした。大腸がんの高危険群で大腸全摘出術が標準治療とされて
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