資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (81 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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(1)継続研究課題のうち優先的に推進するもの(増額要求等するもの)
○「カンボジアにおける分娩監視装置導入と、その死産・新生児死亡の減少効果に関す
る研究開発」(令和2〜5年度)
導入予定の分娩監視装置が既存機種と比較した結果、低中所得国での保守点検管理
および利用において優位性が高いことが明らかとなり、その臨床研究の実施に向け
て、カンボジア保健省と国際共同研究の契約書が締結される予定である。最終年度で
ある令和5年度には現地に研究者を派遣し遅延なく社会実装に向けた道筋を立てる
ことが急務となっている。
(2)新規研究課題として推進するもの
○「低・中所得国の健康・医療改善に資する、医薬品・医療機器・医療技術等の海外で
の活用に向けた実装・臨床研究」
感染症や慢性疾患など、国際的に公衆衛生上大きな課題となっている疾病の改善に
向けて、既に先進国等で有効性が実証されているものの対象国で普及されていない予
防・診断・治療にかかる医薬品・医療機器・医療技術等に関して、低・中所得国の患
者に対する実装・臨床研究を行う。
○「低・中所得国における慢性疾患に及ぼす都市環境と行動変容に関する実装研究の国
際協調研究公募(仮)」
Global Alliance for Chronic Diseases (GACD)と連携し、低・中所得国におけ
る慢性疾患による疾病負荷の改善のための都市環境と行動変容に関する実装研究を
行う。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
○「カンボジアにおける分娩監視装置導入と、その死産・新生児死亡の減少効果に関す
る研究開発」
(令和2〜5年度)では、分娩経過中の低酸素による新生児死亡と死産が
いまだに多いカンボジアにおいて、リスクがある症例に分娩監視装置を適用する効果
を提示するのみならず、医療制度・費用・技術面等からも導入の適否を検討し、学会
と共同で教育研修ガイドライン、利用マニュアル、臨床プロトコルの整備を目指す。
さらには、SDGs ターゲット 3.2 に掲げられている新生児死亡率の減少へ貢献する。
○令和5年度の「低・中所得国の健康・医療改善に資する、医薬品・医療機器・医療技
術等の海外での活用に向けた実装・臨床研究」においては、低・中所得国における保
健医療分野に関連する SDGs の実現や健康・医療問題の改善に寄与する、移転可能な
わが国の知見や技術を幅広い分野から募集し、海外での活用に向けた臨床研究及び事
前認証や推奨を通じた国連調達の推進、並びに各国の保健医療施策への活用に繋げ
る。
○「低・中所得国における慢性疾患に及ぼす都市環境と行動変容に関する実装研究の国
際協調研究公募(仮)」では、国際共同研究を通じて都市環境を活かした生活習慣への
介入や政策の調査等を実施し、都市の健康を促進するためのエビデンスに基づくツー
ルを開発する。研究成果は SDGs ターゲット 3.4 に掲げられている非感染性疾患(NCD)
による早期死亡の減少に寄与するものであるとともに、低・中所得国における保健・
医療分野の政策及びサービスに活用されることが期待できる。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
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