資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (88 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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医薬品プロジェクト、ゲノム・データ基盤プロジェクト
研究事業名
成育疾患克服等総合研究事業
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
子ども家庭局母子保健課
創薬事業部医薬品研究開発課、ゲノム・データ基盤事業部医療技術
研究開発課
なし
当初予算額(千円)
令和2年度
443,457
令和3年度
454,263
令和4年度
480,196
Ⅰ
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
平成 30 年 12 月に「成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育
医療等を切れ目なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律」(成育基本法)
が成立し、次代の社会を担う成育過程にある者の個人としての尊厳が重んぜられ、その
心身の健やかな成育が確保されることの重要性が改めて示された。
令和3年2月9日、「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的
な方針」が閣議決定され、社会的要因が子どもの健康に及ぼす影響も含め、妊娠・出産・
育児に関する問題や成育過程の各段階において生ずる心身の健康に関する問題に対す
る調査研究を通じて、成育医療等の状況、施策の実施状況やその根拠となるエビデンス、
科学的知見等を収集し、その結果を公表・情報発信することが求められている。
【事業目標】
受精・妊娠から胎児期、新生児期、乳幼児期、学童期、思春期、性成熟期、生殖期そ
れぞれのライフステージと、次の世代を創出し育成する一連のサイクルである「成育サ
イクル」の観点から健康課題克服に向け、病態の解明と予防および治療のための研究開
発とその実用化を推進する。
【研究のスコープ】
①先制医療実現に向けた周産期臨床研究開発等の推進
成長とともに様々な健康課題や疾病発症に影響することが明らかとなっている低
出生体重児や早産児の予防と適切な管理方法の開発を目指す。また、新生児マススク
リーニング候補疾患の選定・評価等を行い、治療・予防可能な疾患に対する先制医療
実現を目指す。
②乳幼児・学童・思春期のレジリエンス向上等に関わる効果的な早期介入法の開発
我が国の思春期・若年成人の自殺率は他の先進国と比較して高く、また学童期以降
は、医療機関を受診する機会が少ないため、心身の健康実態の把握が重要である。健
康課題克服に向けて、困難な状況へ対応する能力を指すレジリエンスの変化の因子の
同定や早期介入ポイントの明確化、発達障害の早期発見や効果的な虐待予防法等に関
する科学的エビデンスの創出に向けた取り組みを推進する。
③不妊症の解明と質の高い生殖補助医療の開発
現状では、不妊に対する治療は対症療法のみであるため、男性、女性ともに未だ解
明されていない不妊・不育に至るメカニズムの理解を深めるとともに、不妊予防・不
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