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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (53 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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プロジェクト名

ゲノム・データ基盤プロジェクト

研究事業名

障害者対策総合研究事業(精神障害分野)

主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名

社会・援護局障害保健福祉部/精神・障害保健課
ゲノム・データ基盤 医療技術研究開発課
なし

当初予算額(千円)

令和2年度
319,432



令和3年度
367,216

令和4年度
388,180

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
精神疾患を有する総患者数は約 420 万人、精神病床の入院患者数が約 28 万人で、そ
のうち1年以上の長期入院患者は約 17 万人にのぼる。精神疾患の根本的な病因は未解
明であり、また臨床的特徴や脳病態が不均一な患者を対象とするため、薬剤開発の成功
率が低く、製薬企業の多くが精神疾患治療薬の開発から撤退している。したがって、精
神疾患の病因や根本的治療法の開発とこれらを促進するデータ利活用に関する研究が
強く求められている。
【事業目標】
①客観的診断法の確立と治療の最適化、②心の健康づくり等に資する研究開発の推
進、③依存症の治療回復に資する研究開発の推進、④精神障害分野の研究促進における
データ利活用に関する研究を4本柱として、多様化するニーズ・課題に対応することを
目指す。
【研究のスコープ】
① 客観的診断法の確立と治療の最適化

「精神疾患の客観的診断法・障害(disability)評価法の確立」
「精神疾患の適正な治
療法の確立」を行い、社会実装を可能とする研究を推進する。
・コロナ感染後の精神症状に関連する生物・心理・社会的(BPS(※))な縦断データを
解析し、精神疾患の新規治療法の開発並びに病態解明を促進する。
②心の健康づくり等に資する研究開発の推進
・新型コロナウイルス感染症等の社会生活環境の変化に伴う国民の精神的ストレスの増
大に鑑み、全ライフコースの中でも特に思春期・若年成人世代を中心とした精神疾患・
発達障害の予防、早期発見、早期治療・支援を図るための研究開発並びに遠隔等の汎
用性システムの社会実装を促進する。
③依存症の治療回復に資する研究開発の推進
・アルコール依存症、薬物依存症などの物質使用症やギャンブル行動症などを含む嗜癖
行動症等の嗜癖性疾患において、病態解明、早期発見及び治療・支援等に関する研究
を推進する。
④精神障害分野の研究促進におけるデータ利活用に関する研究
・精神疾患レジストリを用いた研究創出、データ利活用を推進するための臨床データの
加工手法と質の確保に関する研究開発、及び精神障害分野におけるトランスレーショ
ナルリサーチ(橋渡し研究)に資する研究等を行う。
※BPS:Bio-Psycho-Social
【期待されるアウトプット】
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