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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (80 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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【期待されるアウトカム】
①研究対象国における薬事承認申請件数:令和5年度末までに1件
②関連する WHO 等の国際機関や各国政府機関が発行するガイドライン策定への関与:令
和5年度末までに 1 件
(2)これまでの研究成果の概要
○「新型コロナウイルス感染症の血清学的診断法の臨床的有用性評価」
(令和2〜3年度)
蛍光免疫測定法による COVID-19 抗体価迅速測定機器の臨床性能をわが国で確認し、
コンゴ民主共和国及びエルサルバドルにおける臨床試験を開始した。両国で 512 検体
を収集し血清診断を行い、従来法である CLIA 法を上回る相関性を確認した。
○「ネパールの遠隔地における糖尿病対策のための健康増進活動によるランダム化比較
介入試験」(令和元年〜令和4年度)
約 290 名の2型糖尿病患者の登録を終えた。ベースラインの生活習慣に関する調査
を実施中である。
○「ブータンにおける国家的胃がん予防戦略のための実装および臨床効果の検討」
(令和3〜5年度)
対象村で 1164 名に血液検査を実施し、陽性となった住民に対する除菌治療及び陽
性者の一部に対して内視鏡検査を実施した。非対象村の住民にはピロリ菌及び胃がん
に関する理解度についてアンケートで調査した。医療従事者に対しては、内視鏡所見
の正しい読み方についてオンライン指導を数ヶ月おきに実施中である。
○「医療資源の限られた環境で有用かつ低価格で導入可能な、簡易保育器、携帯型 Highflow nasal cannula、胃管を含む早産児救命パッケージの開発」(令和3〜6年度)
ラオスにおいて研究協力施設を1から4病院に拡大することについて全病院から
基本合意書(LOI)を取得した。LOI を元にラオス保健省と国立倫理委員会からは観察
研究について、シエラレオネでは、BO Government Hospital での臨床研究について承
認を得た。
○「ガーナ国の入国地点における中核的能力整備のための研究」
(平成 29 年度〜令和元
年度)
ガーナの国境検疫のうち4カ所で感染媒介動物のサーベイランスを行い、西アフリ
カで初となるリフトバレー熱(RVF)ウイルスを検出した。最終年にはサーベイランス
を拡大し、RVF の詳細な分布状況及び遺伝子型を同定した。
○「ミャンマーとマレーシアにおける高齢者社会疫学調査と地域アセスメントツールの
開発」(平成 29 年度〜令和元年度)
ミャンマー及びマレーシアの国家的状況に調整した調査を通じて複数の健康指標
に関して客観的に地域間格差を見える化した。
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
○「ガーナ国の入国地点における中核的能力整備のための研究」では、ガーナの入国地
点におけるサーベイランスで得られた知見が、Ghana National Action Plan for
Health Security 2019 ‒
2023 に反映され、ガーナにおける感染症対応の強化に寄与
した。この取組は、SDGs3.3 及び 3.d の達成に貢献するものである。
○「ミャンマーとマレーシアにおける高齢者社会疫学調査と地域アセスメントツールの
開発」では、ミャンマーの高齢者疫学調査で得られた知見を元に、ミャンマー保健省
の高齢者保健医療施策の策定が開始された。

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