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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (97 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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本研究は比較的若年で電磁的手法に親和性の高い妊娠糖代謝異常において、新しい同
意取得方法を実証する研究であり、研究の推進が必要である。
○「心不全が不治であることの病態解明と治療標的の同定」(令和3〜5年度:継続)
心不全を増悪させるメカニズムとして骨髄内の造血ニッチのリモデリングに着目
した研究である。心不全パンデミックといわれる高齢心不全患者が激増することが予
想される本邦において、新規のメカニズムの同定し、重症化予防・治療につなげるこ
とは不可欠であり、その病態解明を推進する。
○「運動効果模倣薬の開発を目指した運動による生活習慣病改善機構の解析」
(令和3〜5年度:継続)
骨格筋リモデリング機序に着目し、制御因子を同定し、運動効果を模倣する薬剤の
開発基盤を構築する研究である。骨格筋低下によるサルコペニアは多くの生活習慣病
の予後を増悪させることが知られており、画期的な治療標的となりうる骨格筋リモデ
リング制御、代謝改善作用について病態解明を推進する。
(2)新規研究課題として推進するもの
○「生活習慣病等の予防、早期発見や発症リスク評価のためのデバイス・ソフトウェア
の開発」
スマートフォンやウェアラブルデバイス等の普及や、循環器病対策推進基本計画に
おいて予防・早期介入法(医療機器等)の開発が求められていることを鑑み、運動、睡
眠、口腔衛生、栄養・食生活、喫煙、飲酒などの生活習慣や身体情報のモニタリング
や、循環器病等のリスク因子などの入力により、循環器病を含めた生活習慣病の、発
症予防や早期診断につなげることや、発症リスクや予後を自動的に予測することを可
能とするデバイスやソフトウェアを開発する。
○「生活習慣病の予防・診療の質向上に資するエビデンス創出研究」
①ゲノムデータやビッグデータ等を活用し、循環器病等の生活習慣病の予防法・診
断法・早期介入法・リハビリテーションを含む治療法・重症化予防・予後・QOL の改善
に資する新規エビデンスを創出する。②AI等を利用した生活習慣への積極的な介入
(栄養指導・保健指導など)が、生活習慣病の発症・重症化に及ぼす影響に関する前向
き研究を実施し、新規診断・治療エビデンスを検証する。③既存のコホートデータを
利用して高血圧、糖尿病、脂質異常症以外の循環器病等の残存リスク因子の解明や、
大規模データに基づくゲノム ・オミックス解析やAIを活用して、循環器病等に対す
る革新的な診断法や治療法の開発を行う。
○「生活習慣病領域におけるデータの利活用のための研究」
①ライフステージを俯瞰して生活習慣病の発症・重症化予防、診断、治療等に資す
る研究開発を推進するため、ゲノム・データ基盤の整備・利活用の促進を進める。②バ
イオバンク等を利用し、詳細な診療情報に裏打ちされた生体試料などを収集・解析す
ることで、循環器病等の予防・診療の質向上に資するエビデンスを創出する。③保健
師等が実施する健康作り施策を推進するため、ICT 等によるデータを利活用し、評価指
標の開発を行う。
○「生活習慣病の病態解明研究」および「生活習慣病の予防・診断・治療のためのシーズ
探索研究」
生活習慣病の既存の危険因子以外の新たな危険因子の同定に繋がる分子機序等を解
明し、病態解明を行うことで、予防、診断、治療法の開発につなげる。解明した機序を
もとに、循環器病等(心血管疾患、心不全、脳卒中等)に対するバイオマーカーの探索
など、新規予防・診断・治療法の開発につながるシーズを探索し、その有用性を検証す
る。
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