資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (138 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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ンピーダンス法を代替する評価手法として期待できる。
○「WEB カメラを用いた脈拍・呼吸・酸素飽和度の非接触型遠隔リアルタイムモニタリ
ングシステムの開発」
新しい遠隔 IoT 医療システムとして、遠隔リアルタイムバイタルモニタリング診断
システムのプロトタイプの製作を行い、直接的な計測(市販の接触型ベッドサイドモ
ニタ装置で計測する脈拍、呼吸、SpO2 および StO2)との比較による同等性、安全性、
有用性を明らかにすることで、遠隔リアルタイムバイタルモニタリングを可能とする
システムの製品化が期待される。
○「市民主導の新たな包括的フレイル予防プログラムを通した快活なまちづくりのモデ
ル構築に関する研究」
フレイルチェックの実績(累計の参加者数 6,900 名、フレイルサポーター数 1,000
名)を踏まえて開発した、参加者に「気づき」から積極的な行動変容に促す予防プロ
グラム は全国自治体への展開が期待される。
○「地域包括ケア体制実現のための医療・介護レセプトを連結した情報基盤の作成とそ
の活用に関する研究」
自治体が医療・介護レセプトを連結し地域課題抽出へ向け活用するために、開発し
たツールの利用マニュアルとともに協力自治体に可視化ツールを提供し、実務に活用
できる体制づくりを行った。令和2年に介護保険法・健康保険法等の一部改正に伴い
医療・介護レセプトの連結が可能となるに伴い、開発されたツールの普及が見込まれ
る。
2 令和5年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進するもの(増額要求等するもの)
該当なし。
(2)新規研究課題として推進するもの
○高齢者における要介護状態の発生・進行メカニズム解明を目的とするコホート研究
要介護状態の発生には生活習慣や各種老年性疾患の罹患・治療歴が影響するほか、
既に要介護状態にある高齢者は現在受けている介護サービス内容も要介護状態の進
行や予後に影響する可能性がある。
本研究では、要介護状態の進行メカニズムの解明のため、高齢者を対象に、各種老
年性疾患の罹患・治療歴、心身機能、リハビリテーションや介護ケア等の介入情報、
および血液・尿等のヒト生体試料を用いた生化学的検索等の臨床データを前向きに収
集して領域横断的に解析を行うことが可能な前向きコホート観察研究を実施し、高齢
者における要介護状態の発生・進行に寄与する危険因子を同定する。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
○高齢者における要介護状態の進行メカニズム解明を目的とするコホート構築研究
要介護状態の進行メカニズムの解明により、高齢者の疾患・病態・徴候に対する新
規評価パッケージの提案と普及、医療・介護手法の革新、効率的・効果的なアプロー
チによる科学的介護情報システム(LIFE)データを補完する自立支援・重度化防止の
取組の促進が期待できる。
Ⅱ
参考
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