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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (99 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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(社会保障分野における経済財政一体改革の強化・推進)
・医療・介護費の適正化を進めるとともに、医療・介護分野でのDXを含む技術革新を
通じたサービスの効率化・質の向上を図るため、デジタルヘルスの活性化に向けたデ
ジタルヘルス製品の質の見える化やイノベーション等を進め、同時にデータヘルス改
革に関する工程表に則りPHRの推進等改革を着実に実行する。オンライン資格確認
について、保険医療機関・薬局に、令和5年4月から導入を原則として義務付けると
ともに、導入が進み、患者によるマイナンバーカードの保険証利用が進むよう、関連
する支援等の措置を見直す。令和6年度中を目途に保険者による保険証発行の選択制
の導入を目指し、さらにオンライン資格確認の導入状況等を踏まえ、保険証の原則廃
止を目指す。
「全国医療情報プラットフォームの創設」、
「電子カルテ情報の標準化等」
及び「診療報酬改定DX」の取組を行政と関係業界が一丸となって進める。そのため、
政府に総理を本部長とし関係閣僚により構成される「医療DX推進本部(仮称)」を設
置する。経営実態の透明化の観点から、医療法人・介護サービス事業者の経営状況に
関する全国的な電子開示システム等を整備するとともに、処遇改善を進めるに際して
費用の見える化などの促進策を講じる。医療・介護サービスの生産性向上や医療DX
の推進を図るため、タスク・シフティングや経営の大規模化・協働化、オンライン診
療の活用を推進する。
【統合イノベーション戦略 2022】(令和4年6月3日閣議決定)
(戦略的に取り組むべき応用分野)
(5)健康・医療
〈医療分野の研究開発の推進〉
・他の資金配分機関、インハウス研究機関、民間企業とも連携しつつ、AMEDによる
支援を中核として、医療分野の基礎から実用化まで一貫した研究開発を一体的に推
進。また、基金や政府出資を活用して中長期の研究開発を推進。
・2040年までに、主要な疾患を予防・克服し、100歳まで健康不安なく人生を楽しむため
のサステナブルな医療・介護システムを実現するための挑戦的な研究開発を引き続き
推進する。
【健康・医療戦略】(令和2年3月 27 日閣議決定)
2.現状と課題
2.1 健康・医療をめぐる我が国の現状
我が国では、2040 年には 100 歳以上の人口が 30 万人以上になると予想され、「日本で
は、2007 年に生まれた子供の半数が 107 歳より長く生きる」とも言われるなど、人生
100 年時代の到来が世界に先駆けて間近に迫っている。平均寿命は年々延びて男女とも
に世界最高水準に達しており、1994 年に 14%、2007 年に 21%を超えた高齢化率(65 歳
以上人口割合)は、2018 年には 28.1%に達するなどますます高齢化が進展している。
健康寿命と平均寿命との差、すなわち疾病などの健康上の理由により日常生活に制限の
ある不健康期間は、2010 年から 2016 年の間に男女ともに約 0.3 年が短縮されたものの、
依然として 10 年近くの期間を占めており、更なる短縮に向けた取組が望まれる。我が
国の疾病構造は、医科診療医療費を見ると、がん、糖尿病、高血圧疾患などの生活習慣
病が全体の3分の1を占め、筋骨格系、骨折、眼科などの運動器系・感覚器系や、老化
に伴う疾患、認知症などの精神・神経の疾患が続いている。健康寿命を延伸し、平均寿
命との差を短縮するためにはこうした疾患への対応が課題となる中、診断・治療に加え
て予防の重要性が増すと同時に、罹患しても日常生活に出来るだけ制限を受けずに生活
していく、すなわち、疾病と共生していくための取組を車の両輪として講じていくこと
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