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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (65 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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を含む結核菌についてデータ公開を行った(継続中)。
結核に対する高感度検査法の開発を行った(令和3年度終了)。
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に対する診断法、診断薬、検査法
新型コロナウイルス感染症の予後予測因子(IFN-λ-3)の同定に成功し、重症
化マーカーとしては初の体外診断用医薬品として薬事承認、保険収載され、 当
省が作成している「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き」に
掲載された。
感染防御抗体(中和抗体)の迅速測定法の開発を行ったことで、今後は、大規模
集団における免疫保有者の迅速スクリーニング検査や、ワクチン評価などに活
用されることが想定される。
唾液を検体として使用して新型コロナウイルスの抗原検出が可能な試薬を開発
し、令和2年6月に製造販売について承認された。
血清中の IgG を迅速・簡便に検出する検査キットを開発し、令和2年6月に試
薬販売が開始された。
SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に対する基盤技術開発、環境整備等
新型コロナウイルス感染症治療薬の開発(非臨床試験)
新型コロナウイルス増殖に不可欠なウイルスプロテアーゼ(Mpro/PLpro) の活
性を阻止してウイルスの感染と増殖を強力にブロックする蛋白分解酵素阻害剤
を創製した。
・一類感染症対策
ウイルス性の一類感染症全般とニパウイルス感染症の迅速な病原体検出につい
て、地方衛生研究所で実施可能な診断法を整備し、研修や材料配布を通し技術
移転を行った。地方衛生研究所の BSL3 施設を訪問し、検体の安全な処理のため
の講義や研修を実施した。
・呼吸器感染症に対する治療薬開発に資する基盤構築
iPS 細胞から、肺前駆細胞を経て、段階的分化誘導方法により気道・肺胞を作り
分けることにより、気道上皮細胞・肺胞上皮細胞を Ready-to-Use の形で提供す
る呼吸器感染症創薬ツールを開発した。
・結核に対する診断・予防・治療法開発
インドネシアにおいて、結核および健常者より採取した保存血清を用いて、診
断候補抗原3種類について、結核患者検出の有用性を血清診断法(ELISA)で検
討し、結果を得られた抗原の工業生産的手法を確立するとともに、動物実験で
有用性が確認されている別抗原の査定と調整方法の確立を進め、診断抗原の知
財化が可能な段階への進展を得た。
・薬剤耐性(AMR)に対する診断薬・治療薬開発
立体構造情報に基づき改良した新規シーズ化合物が抗生物質処理したマウス小
腸でのバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の定着を顕著に阻害することを明らか
にした。また新規シーズ化合物と既存抗菌薬との併用により VRE の生育を顕著
に阻害できることを見出した。
・抗酸菌感染症に対する診断・予防・治療法開発
次世代シーケンサを活用して確立した診断方法(核酸クロマトグラフィ―によ
る簡便な鑑別方法)を令和3年度5月に市販。国内で体外診断薬として申請し、
海外への販売展開も検討中である。
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