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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (85 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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者間の将来にわたる協力関係の構築も期待され、国際的な感染症の疾病発生時における
迅速な対応等に大いに貢献する。
(2)これまでの研究成果の概要
〇アジア地域等にまん延する新興・再興感染症、がんに対する研究組織の醸成及び国際
的な情報共有を行った。
〇汎太平洋新興・再興感染症国際会議(EID)を、以下のとおり毎年度継続的に開催し、最
新の研究成果(若手・女性研究者共同公募を含む。)を発表・議論する場を提供した。
第 21 回 EID 平成 31 年2月開催:ベトナム
「One Health 及び細菌性及び寄生虫疾患、栄養・代謝関係」
第 22 回 EID 令和2年2月開催:タイ
「アジアにまん延するウイルス性疾病の病因と防御免疫」
第 23 回 EID 令和5年1〜3月頃開催予定 候補地:フィリピン
(微生物及び寄生虫疾患分野)
また、令和3年度は新型コロナウイルス感染症の流行により EID 会議が実施できな
かったため、令和4年3月9〜11 日に新型コロナウイルス感染症や AMR をテーマと
した Virtual Workshop(日米比の合同開催)を開催した。
〇国際的に活躍できる若手、及び、女性研究者の育成に貢献した。例として、平成 30 年
度の若手・女性研究者育成共同研究プログラムに採択されていた研究者が、デング熱
やジカ熱などの蚊媒介性感染症の伝播様式及び免疫応答解明への貢献が認められ、令
和2年 12 月に第4回 AMED 理事長賞を受賞した。
〇その他にも以下のような研究成果が出ている。
・新規選択的 CD8 陽性 T 細胞誘導 HIV ワクチンの粘膜感染防御効果(エイズ専門部会)
・治療薬のない重症ウイルス感染症であるアレナウイルス感染症に広範囲に有効な抗ウ
イルス薬の開発を目標とする課題で、候補化合物を同定した(若手・女性公募研究)
<定量的な研究成果>
○令和3年度
・学会誌・雑誌等における論文発表:306 件
・学会・シンポジウム等における口頭・ポスター発表:411 件
・診療ガイドライン、省令、基準、日本薬局方、添付文書改訂、国の技術文書(通知)
等への反映:3件
○令和2年度
・学会誌・雑誌等における論文発表:164 件
・学会・シンポジウム等における口頭・ポスター発表:70 件
・診療ガイドライン、省令、基準、日本薬局方、添付文書改訂、国の技術文書(通知)
等への反映:1件
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
日米合同で主催する EID 国際会議をアジア地域で年1回開催し、各分野の研究の現状
及び今後の方向性について議論し、報告書をまとめ、公表している。また、若手・女性
研究者育成共同研究プログラムにより、世界をリードする学術的な実績の積み上げ、強
力な指導力の発揮に向けた、若手及び女性研究者が育成された。
さらに、国際的な感染症等の疾病発生時における迅速な対応等が可能となる協力関係
が構築されるとともに、日米のみならずアジア地域の研究者との共同研究を通して、ア
ジア地域における研究推進に貢献している。

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