資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (44 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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4. 4.1.世界最高水準の医療の提供に資する医療分野の研究開発の推進
(1)研究開発の推進
・第2期となる本戦略では、モダリティ等を軸とした統合プロジェクトに再編し、横断
的な技術や新たな技術を、多様な疾患領域に効果的・効率的に展開する。〜中略〜
具体的には、統合プロジェクトを①〜⑥のとおり再編するとともに、AMED による支援
を中核として、以下の点に留意しながら研究開発を推進する。
・アカデミアによる医療への出口を見据えたシーズ研究を行うとともに、こうしたシー
ズも活かしつつ産学連携による実用化研究・臨床研究を行うほか、臨床上の課題を基
礎研究にフィードバックするリバース・トランスレーショナル・リサーチ(rTR)を
行う。さらに、研究開発に対する相談・助言などの伴走支援を行うことで、基礎から
実用化までの一貫した研究開発や循環型の研究開発の推進と成果の実用化を図る。
・
「予防/診断/治療/予後・QOL」といった開発目的を明確にした技術アプローチを行
う。これにより、ライフステージを俯瞰し、健康寿命延伸を意識した取組とする。
①医薬品プロジェクト
・医療現場のニーズに応える医薬品の実用化を推進するため、創薬標的の探索から臨床
研究に至るまで、モダリティの特徴や性質を考慮した研究開発を行う。
②医療機器・ヘルスケアプロジェクト
・AI・IoT 技術や計測技術、ロボティクス技術等を融合的に活用し、診断・治療の高度
化のための医療機器・システム、医療現場のニーズが大きい医療機器や、予防・高齢
者の QOL 向上に資する医療機器・ヘルスケアに関する研究開発を行う。
③再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト
・再生・細胞医療の実用化に向け、細胞培養・分化誘導等に関する基礎研究、疾患・組
織別の非臨床・臨床研究や製造基盤技術の開発、疾患特異的 iPS 細胞等を活用した難
病等の病態解明・創薬研究及び必要な基盤構築を行う。
④ゲノム・データ基盤プロジェクト
・健常人及び疾患のバイオバンク・コホート等の情報に加え、臨床研究等を行う際のコ
ホート・レジストリ、臨床情報等を統合し、研究開発を推進するために必要なデータ
基盤を構築する。また、一人ひとりの治療精度を格段に向上させ、治療法のない患者
に新たな治療を提供するといったがんや難病等の医療の発展や、個別化医療の推進な
ど、がんや難病等患者のより良い医療の推進のため全ゲノム解析等実行計画を実施す
る。特にがんの全ゲノム解析は、臨床実装を見据え、がんの再発分野等の課題を明確
に設定した上で推進する。また、細胞のがん化過程をシームレスに追跡できるよう健
常人コホートからがん患者の発生を追跡できる研究について検討する。〜中略〜
・ゲノム・データ基盤の整備を推進するとともに、全ゲノム解析等実行計画等の実行に
より得られるデータの利活用を促進することで、ライフステージを俯瞰して遺伝子変
異・多型と疾患の発症との関連等から疾患の発症・重症化予防、診断、治療等に資す
る研究開発を推進し、病態解明を含めたゲノム医療、個別化医療の実現を目指す。
⑤疾患基礎研究プロジェクト
・医療分野の研究開発への応用を目指し、脳機能、免疫、老化等の生命現象の機能解明
や、様々な疾患を対象にした疾患メカニズムの解明等のための基礎的な研究開発を行
う。
○ 疾患領域に関連した研究開発
・特に、2040 年の人口動態を見据え、現在及び将来の我が国において社会課題となる疾
患分野に係る研究開発を戦略的・体系的に推進する観点から、がん、生活習慣病(循
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