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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (142 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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領域の研究開発の人材の育成・確保と、新たな発想による研究開発の活性化のため、臨
床研究課題等においても「若手育成枠」を設定する必要がある。
また、新型コロナウイルス感染症後症候群(Long COVID)による罹患後症状の持続、
社会全体の生産性の低下が問題となっているため、漢方や鍼灸および各種療法の介入に
よる症状緩和等に関する有効性・安全性の検証について、引き続き推進する必要がある。
(2)新規研究課題として推進するもの
これまで漢方、鍼灸および各種療法では、主に対面による治療介入が行われてきたが、
社会・医療の情勢やニーズ等の変化に対応し、これまでに蓄積されていないオンライン
形式等の非接触の介入に関してエビデンスの構築を目的とし、また、患者の試験参加の
負担軽減や利便性の向上のため、Decentralized Clinical Trial(分散化臨床試験)の
手法を取り入れたプロトコール研究や臨床研究などを推進する。それにより、科学的根
拠の収集と知見の創出を効率的に行い、効果的に研究開発を推進する研究方法を検討し
ていく。
また、①これまで「『統合医療』の国際標準化などの基盤整備に関する研究」で得られ
た成果等について、体系化や更なる活用・普及の方法を検討するとともに、②ICD-11 等
の漢方・鍼灸等にも関連する国際的に標準化されたコード等を用いることにより、統合
医療に関する正確な有効性の測定や効果修飾因子の特定に向けて、より精緻化された臨
床研究デザインの研究開発課題を検討することなどによって、効果的かつ持続可能な科
学的根拠の収集と知見の創出の体制強化を推進する。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
若手育成枠の拡充は、統合イノベーション戦略 2021(令和3年6月 18 日閣議決定)
「若手の育成活躍を後押しし、持続可能な研究体制を構築する」の取組に資する。
新型コロナウイルス感染症等の健康危機に伴う社会・医療情勢やニーズの変化に合わ
せた新たな研究開発課題を引き続き支援することで、統合医療に係る安全性・有効性に
関する科学的知見の集積を加速させる。これは、骨太方針(経済財政運営と改革の基本
方針 2022)
(令和4年6月7日閣議決定)
「新型コロナウイルス感染症に関する罹患後症
状(いわゆる後遺症)についての実態把握や病態解明等に資する調査・研究を進める」
の取組に資する。
さらに、国際的に標準化されたコード等を用いることにより、統合医療に関する正確
な有効性の測定や効果修飾因子の特定に向けて、より精緻化された臨床研究デザインの
研究開発課題を検討することで、効果的かつ持続可能な科学的根拠の収集と知見の創出
の体制強化を推進し、電子カルテ等情報の標準化や活用等の動向とも連携することへつ
なげ、これらは統合医療の発展や国内産業の競争力強化のための土壌を形成することへ
も資する。



参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画】(令和4年6月7日閣議決定)
・「初期の失敗を許容し長期に成果を求める研究開発助成制度の奨励と若手の支援(略)
さらに、若手の支援が重要である。(略)プログラム選抜者同士の人事交流、評判を形
成する効果等が考えられる。我が国でも、一部に試みがあるが、国家規模への拡大を
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