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資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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逸した対象者にキャッチアップ接種を行う事となった。これは本来の対象年齢以外を
対象としたワクチン接種であるため、キャッチアップ接種対象者を追跡・評価するこ
とにより我が国におけるワクチン接種率の向上につながる重要なエビデンスを得ら
れる可能性があり、子宮頸がんの予防に繋がることが期待される。
・非翻訳領域におけるゲノム異常の臨床的意義付けと新規医療シーズ開発に資する研究
(PJ⑤)
現行のがん遺伝子パネル検査の結果によって個々の患者に適した分子標的治療薬
が届く割合は 10%程度であり、有効治療薬の選択肢の拡充のための新薬開発や既存薬
の適応拡大が重要である。全ゲノム解析等実行計画による質の高い全ゲノム・臨床デ
ータの利活用を介した、非翻訳領域におけるゲノム異常の臨床的意義付け等による本
態解明と、それに基づく新規医療シーズの開発に関する研究を推進する。
・がん研究の未来を担う若手研究者の育成支援(PJ①、PJ②、PJ③、PJ④、PJ⑤)
「がん研究 10 か年戦略」に掲げられた戦略目標を着実に成し遂げ、将来にわたる持
続的な事業展開を図るためには、次世代を担う人材を積極的かつ実践的に育成するこ
とが必須である。そのため、専門技術や研究者間の連携機会等の提供を行い、異分野
融合等によって新たな切り口を創生する挑戦的で意欲的な若手研究者の支援と育成
に資する新しい仕組み《若手育成プログラム(仮称)》を構築し、運用推進にあたる。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
全ゲノム解析等のデータについて、個人情報等への十分な配慮がなされる体制のも
と、臨床情報と併せたデータベースを構築するなど、データシェアリングが可能となる
よう整備を進め、創薬につなげていく。
臨床現場等から得られた情報をもとに、がん組織を構成する病理学的特性、生化学・
代謝系特性、免疫学的特性、幹細胞等を含む多様性・可塑性等の生物学的特性を、がん
と宿主(患者)の相互作用の観点を交えて明らかにする。それにより、がん組織をより
深く理解し、がんの発生・浸潤を強力に制御することのできる予防法や治療法の開発に
つなげる等、日本発となる新たながんの治療法・診断法等の確立を目指す。また、引き
続き、臨床試験等を通じ、革新的ながん治療薬の創出や小児がん、難治性がん、希少が
ん等に関する治療薬の実用化等を目指すとともに、得られた研究成果のガイドラインへ
の反映等を通じ、がん治療の向上と均てん化を更に進めていく。


参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画】(令和4年6月7日閣議決定)
Ⅲ.新しい資本主義に向けた計画的な重点投資
2.科学技術・イノベーションへの重点的投資
(4)再生・細胞医療・遺伝子治療等
①再生・細胞医療・遺伝子治療
再生・細胞医療・遺伝子治療については、新たな医療技術の臨床研究・治験の推進、
これらの医療技術の製品化に向けた研究開発、治療に用いる細胞・ベクター(ウイル
スなど細胞へ遺伝子を導入するための媒介)の製造基盤強化、人材育成等を進め、有
効な技術を実用化につなげる。再生・細胞医療と遺伝子治療の垣根を取り払い、遺伝
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