資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (114 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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(2)新規研究課題として推進するもの
【医薬品プロジェクト】
・「重症/難治性/治療抵抗性免疫アレルギー疾患に対する治療薬の実用化に関する開発
研究」
重症・難治性・治療抵抗性の免疫アレルギー疾患は、小児期発症のアナフィラキシ
ーを繰り返すような重症食物アレルギーや抗炎症療法を常時必要とする重症アトピ
ー性皮膚炎や、成人期発症のアスピリンぜん息、アレルギー性気管支肺真菌症等、日
常生活に支障を来す疾患も少なくない。このため、重症・難治性・治療抵抗性の免疫
アレルギー疾患の治療法を開発することは重要であり、10 か年戦略中にも戦略3−
3として明記されている。これに基づき、本プロジェクトで新規課題を採択し、研究
を推進する。
【ゲノム・データ基盤プロジェクト】
・「疾患多様性理解と層別化に資する基盤的ゲノム・データ研究」
免疫アレルギー疾患は多様性があり、遺伝学的・分子生物学的な解析等を含めた
詳細な解析による、病態の「見える化」を通じて、患者を層別化し、それぞれのグル
ープに最適な医療を導入することが求められている(10 か年戦略の戦略1−1)。こ
れに基づき、本プロジェクトで新規課題を採択し、研究を推進する。
【疾患基礎研究プロジェクト】
・「患者・市民参画による双方向性の免疫アレルギー疾患研究の推進に関する研究」
免疫アレルギー疾患の多くは長期的な疾患管理が必要となるが、それを効果的に行
うためには、患者の視点を反映させた診療ガイドラインや教育資材の策定が必要であ
る。また免疫アレルギー疾患の管理・治療には、薬物療法等と並行して、衣食住を含
む生活上の管理、及び社会的な理解と対策が必要である(10 か年戦略の戦略2−1)。
さらに令和4年3月に一部改正された基本指針にも「患者の視点に立った」研究の推
進が必要であることが追記されていることから、本課題の推進を行う必要がある。
・「ライフステージ等免疫アレルギー疾患の経時的特性解明を目指す研究」
研究フェーズの異なる課題を「ライフステージ」という一つの軸のもとに積極的に
連携して推進することでアレルギーマーチ(乳児期にアトピー性皮膚炎として発症し
たアレルギー疾患が小児期に経時的に食物アレルギーや気管支ぜん息など別の疾患
に罹患する、など)の抑制メカニズム等の解明(発症予防)による免疫アレルギー領
域にかかる医療費の削減および、成人発症免疫アレルギー疾患の免疫学的病態と発症
誘 因の解明に伴う上記疾患の発症予測を目指す。
・
(若手研究者推進領域)
「免疫アレルギー疾患の克服に結びつく独創的な病態解明研究・
診療の質向上に資する研究」
基礎研究、臨床研究の分野共に、免疫アレルギー疾患研究を志す若手研究者が減少
しており、今後国際競争力を高めるためには、 国際的に活躍できる研究者を育成す
るとともに、人材育成の基盤を構築することが必要である。physician-scientist 等
の育成を推進するため、若手研究者を対象とした研究課題を推進していく必要があ
る。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
【医薬品プロジェクト】
(継続・新規)「重症/難治性/治療抵抗性免疫アレルギー疾患に対する治療薬の実用化
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