資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (136 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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疾患基礎研究プロジェクト
研究事業名
長寿科学研究開発事業
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
老健局総務課
疾患基礎研究事業部
老健局老人保健課
当初予算額(千円)
疾患基礎研究課
令和2年度
141,568
Ⅰ
令和3年度
145,018
令和4年度
153,297
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
わが国は、2040 年を見据え、増加し続ける高齢者人口とともに労働生産人口が急減
する局面を迎えている。また、人口構造とともに世帯構成の変化も顕著であり、独居高
齢者の増加も懸念されている。高齢者が来たる社会環境の中で、老いや高齢者特有の疾
患・等を抱えつつも、その人らしく生活を送るためには、適切な医療・介護による支援
が必要である。今後、医療・介護人材の確保がさらに難しくなることが予想され、労働
力としての制約が強まる中で、限られた人材・資源によって効率的かつ質が担保された
医療・介護の提供が求められている。高齢者が自立して生活を送るためには、介護を要
する状態の予防策の推進も重要であり、介護を要する状態の原因となる疾患等に対し
て、国民が自ら予防に取り組める簡易な技術、手法及び重度化を防止する方法等の開発
が求められている。
【事業目標】
1.高齢者に特有の疾患・病態・徴候(例:フレイル、サルコペニア等、以下「疾患等」
という。)に着目し、老年医学の観点から健康寿命延伸に寄与する予防手法を開発する。
2.加齢に伴う身体機能の低下や日常的に高頻度に罹患する疾患等により介護を要する
状態であっても、生活の質の維持、向上が図れるケアの手法や評価方法を開発する。
3.質の高い医療・介護サービスが普遍的に提供できる社会基盤の整備に貢献する研究
成果を創出する。
4.高齢者の生活に直結する研究成果を意識し、研究成果の社会実装を推進する。
【研究のスコープ】
○加齢に伴う機能低下及び変化に着目した研究基盤の整備
産官学連携によるリアルワールドデータ及び臨床データを活用した研究を推進す
るための基盤を整備し、介護予防・要介護状態の維持改善に資するエビデンスを創出
するとともに、産業界への導出を図る。
○医療や介護を必要とする状態の予防手法の開発
生活習慣病の発病に関連するリスク因子と介護を要する状態との関連性を踏まえ
た中長期的な予防方策の開発、介護予防行動を促進する方策の開発、産官学連携によ
る ICT・IoT 技術を活用した基盤整備等を行う。また、予防策を効果的に行うため、
コミュニティの醸成につながる要因の解明や体制構築方法の提案など、包括的な介入
手法開発する。
○高齢者特有の疾患・病態・徴候に対する適切な医療・介護手法の開発
重度化防止、QOL 向上を目的としたフレイルやサルコペニアといった加齢に伴い疾
患との関連性が証明されている徴候の原因解明と適切・効果的な介入方法の開発を行
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