資料1-1 令和5年度研究事業実施方針(案)【AMED研究】 (125 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
○HIV 関連病態解明と治療法開発に関する研究
HIV 関連病態としての血友病の根治を目指した次世代治療法・診断法の創出や ART
(anti-retroviral therapy)の早期化と長期化に伴う日和見感染症への対処に関す
る研究を推進する。また、肝炎ウイルス合併症による肝硬変等の HIV 感染合併症の病
態解明と治療法開発を推進する。
【期待されるアウトプット】
○新規ワクチン・治療薬の開発に関する研究
ワクチンの進展により HIV 感染抑制・複製制御に結びつく機能的抗体の誘導法の開
発に繋げる。また、HIV の治癒に向けた新規免疫療法の基盤技術の開発に繋げる。
○HIV 感染の機構解明に関する研究
HIV 感染、複製、増殖機構を解明し、ウイルスの感染予防、治療につながる成果を
獲得する。
○医薬品シーズ探索に関する研究
作用機序解明と物質改善を進め、より優れた抗 HIV 物質を創出する。また、創薬シ
ーズ創出の情報・論理・技術基盤を強化し、新しい候補物質の同定に繋げる。
○持続感染動物モデル開発に関する研究
HIV 感染症の根治療法に関する前臨床評価による有効性評価、問題点や至適条件の
抽出、それらに基づく最適化等を評価するための動物モデルを構築する。
○HIV 関連病態解明と治療法開発に関する研究
HIV 関連病態解明の発症機序の解明、疫学的検討を行うとともに新たな予防法及び
治療法を開発する。また肝硬変等の HIV 感染合併症を標的とする治療薬を開発する。
(令和7年度までに研究成果のインパクトファクター5以上の科学誌への論文掲載 50
件)
【期待されるアウトカム】
○新規ワクチン・治療法開発では、予防 HIV ワクチン実用化により、世界の HIV 感染拡
大抑制を介して、HIV 流行抑制に貢献する。
○遺伝子編集技術による血友病治療法の創出により、小児期からの製剤投与が不要とな
り、高額医療費の問題が解決するとともに、患者の QOL が改善する。また、肝臓の線
維化を改善させることにより肝予備能の改善、非代償性肝硬変への進行の抑制、肝が
んの発症予防が期待される。さらに非代償性肝硬変に進行している場合でも、蛋白質
合成能などの肝機能を改善できれば、合併症の軽減、予後の延長が可能となる。
○HIV 根治を目的とした医薬品開発研究において、駆逐を可能とする抗 HIV 併用療法の
実用化がされた場合、治療終了後は抗ウイルスの服用を中止することができ、QOL の
向上とエイズ患者の一人あたりの医療費の大幅な削減に繋がる。
(令和7年度までにシーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出 1件)
125