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参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (118 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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Q1

高齢者は CIPN を発症し易いか?

A1

タキサン系製剤では高齢者での CIPN 発症リスクが高い。

【 解説 】
CIPN 発症のリスク要因に関する報告によると、一般的には糖尿病、アルコール依存症、肝障害、
低栄養状態で CIPN 発症リスクは高まる 1)。薬剤別の解析報告もあり、上記のリスク要因の他に、
オキサリプラチンでは貧血、低マグネシウム血症などもリスク要因である。タキサン系薬剤では、
高齢、肥満、閉経、少ない筋肉量もリスク要因と報告されている 2)3)。つまりタキサン系製剤の投与
において高齢者は CIPN を発症し易い。

文献
1)

日本がんサポーティブケア学会. がん薬物療法に伴う末梢神経障害マネジメントの手引き.
2017 年版. 金原出版

2)

Tanabe Y et al. Paclitaxel-induced sensory peripheral neuropathy is associated with an
ABCB1 single nucleotide polymorphism and older age in Japanese.
Cancer Chemother Pharmacol. 2017;79:1179-1186

3)

Hershman DL et al. Comorbidities and Risk of Chemotherapy-Induced Peripheral
Neuropathy Among Participants 65 Years or Older in Southwest Oncology Group Clinical
Trials. J Clin Oncol. 2016;34:3014-3022

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