参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (138 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html |
出典情報 | がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》 |
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1)
Kaibori M et al. Geriatric assessment as a predictor of postoperative complications in
elderly patients with hepatocellular carcinoma. Langenbecks Arch Surg. 2016;401:205-214
2)
Yamamoto M et al. Risk Evaluation of Postoperative Delirium Using Comprehensive
Geriatric Assessment in Elderly Patients with Esophageal Cancer. World J Surg.
2016;40:2705-2712
Q2
手術の諾否は高齢であっても患者自身がすべきか?
A2
意思決定ができる認知能が保たれていればすべきである。
【 解説 】
MMS で 18 以上であれば、インフォームドコンセント(IC)に対応できる。また 15 以上あれば
家族や支援者の支援を得て IC をとることが可能な場合がある。すなわち一定の認知障害のレベルで
あれば、それに応じた意思決定支援を行うことで対応が可能である。ただ、認知障害の進んだ患者
に対する手術、とくに根治を目指した侵襲的な手術をする際は、認知障害による余命とがんによる
予後を検討し、家族や代諾者と議論をしたうえで手術の適応を決定する。
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