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参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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6.高齢がん患者のリハビリテーション診療において用いられる評価法
6-1.全身状態(Performance Status)
全身状態を評価する指標である Performance Status は、がんのリハビリテーション診療の効果
の評価のみならず、生存期間の予測因子としても重要である。
標準的に用いられる評価法としては、ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group, USA)
、Karnofsy Performance Scale9) (KPS)がある。
の Performance Status Scale8)(PS)
化学療法など治療期における全身状態の評価のために、がん医療の現場で一般的に用いられてい
る。しかし、病的骨折や運動麻痺などの機能障害のために活動性が制限されている場合には、たと
え全身状態が良好であっても低いグレードになってしまい、必ずしも全身状態を示すことにはなら
ないことに注意が必要である。

6-2.身体機能評価
高齢がん患者は、ベースとなる機能的能力のレベルが多様な集団であり、加齢にともなう筋・骨
格器系の機能障害が、歩行能力や ADL に影響することが多いので、治療前から治療中・後に継続的
にそれらの評価をしていくことが重要である。
高齢者の評価としては、リハビリテーション医学で一般的に用いられる徒手筋力テスト(Manual
muscle testing:MMT)による四肢や体幹の筋力、関節可動域 (Range of motion: ROM)、寝返り・
起き上がり・座位保持・椅子や床からの立ち上がりなどの基本動作の評価とともに、簡便に身体機
能を定量的に評価する指標として、下記の検査が行われる。
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