参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (27 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html |
出典情報 | がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》 |
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高齢のがん患者を治療するにあたって、評価ツールとしてどのようなものがあるか?
A2-2
大きく 3 つのドメインに複数のツールが考案され、利用されている。
【 解説 】
非高齢のがん患者においては、Performance status(PS)が治療方針決定の患者要因として重要視
される。高齢者の場合は、身体的側面(PS、ADL、IADL、栄養状態、併存症)精神・心理的側面
(認知能、情動・気分)
、社会・経済的側面から表に示すような評価ツールが利用されている。これ
ら 3 つのドメインから高齢者を評価し、高齢がん患者を fit、vulnerable、unfit に分類し、患者の
状態に応じた治療を選択する。ただ、3 つのドメインを調査するには、1 時間前後を要する。
高齢者総合機能評価(comprehensive geriatric assessment、CGA)
身体的側面
・身体機能
Performance status (PS) ECOG, Karnofsky scale
基本的日常生活活動 Activities of Daily Living(ADL) Barthel Index
1)
手段的日常生活活動、instrumental ADL、IADL 尺度(Lawton & Brody)2)
・栄養状態の評価
Mini Nutritional Assessment (MNA) Body Mass Index (BMI)
・依存症評価
Charlson Risk Index
4)
Cumulative Illness Rating Scale-Geriatric, CIRS-G
5)
・多薬 Polypharmacy
Medication Appropriateness Index (MAI)
6)
精神・心理的側面
・認知能
改訂長谷川式簡易知能スケール(HDS-R)7)
Mini-Mental State Examination (MMSE) 8)
・情動・気分
老年期うつ病評価
Geriatric depression scale 15 (GDS15) 9)
せん妄
Confusion Assessment Method (CAM) 10)
社会・経済的側面
・社会支援
MOS (Medical Outcomes Study) Social Support Survey
19
11)
3)