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参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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4.がん治療や侵襲性検査に関する診療方針~ fit vs unfit
高齢がん患者に対する侵襲性の検査・治療に対し fit しているか unfit であるかを判断し
(図 1)
、患者・家族と話し合い、診療方針を決定する(図 2)

1)可逆性の心身の障害を持つ患者の対応
高齢者の多くは併存症を持っており、またがんに伴う合併症のため、そのコントロールが不良
なために unfit になっているがん患者がいる。血糖や血圧のコントロール、リハビリテーション
による身体機能の強化(併存症の治療)
、がんに伴う痛みの緩和(がんに伴う合併症治療)によ
り、vulnerable から fit あるいは frail から vulnerable に導入できる患者がいる。
2)fit vs unfit
fit:成人と同様の標準治療が受けられる状態(の患者)
unfit: がん治療ができない状態(frail 患者)とがん治療がある程度可能な状態(vulnerable
患者)が含まれる。
① Vulnerable:元気な成人と同じ標準治療をうけることはできないが、治療強度を弱めるか、毒
性の少ない治療が可能な状態(患者)
② Frail:積極的ながん治療の適応がないと考えられる状態(患者)。すなわち治療の効果が望め
ないあるいは耐えられないほど状態が悪い 1)。

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