よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (136 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Q1-1

外科治療において高齢者癌手術の現状はどうか?

A1-1

80 歳以上の癌手術症例は増加してきており、今後もさらに増加していくものと推察され
る。

【 解説 】
2011 年 1 月 1 日から 2014 年 12 月 31 日までの 4 年間に National Clinical Database (消化器外
科領域) に登録された消化器外科専門医 115 術式の総数は 2,056,325 例で、臓器別にみると食道
33,728 例(1.6%)
、胃・十二指腸 293,429 例(14.3%)
、小腸・ 結腸 741,487 例(36.1%)
、直腸・
肛門 192,199 例(9.3%)
、肝 101,976 例(5.0%)
、胆 486,040 例(23.6%)
、 膵 62,720 例(3.1%)

脾 16,532 例(0.8%)
、その他 128,214 例(6.2%)であった(表 1)1) 。男女比は全体で約 6:4 であ
り、年齢区分でみると全体の 16.0%が 80 歳以上であるが、特に胃・十二指腸、小腸・結腸、直 腸・
肛門では 80 歳以上の比率が高かった(表 1)ことが報告されている。

この Annual Report 2015 では各術式での手術時年齢別の合併症率や死亡率の詳細は提示されて
いない。2014 年以降の年次報告はされていないが、各術式における 80 歳以上の比率はさらに増
加しているものと推察される。

文献
1)

掛地吉弘, 他. National Clinical Database (消化器外科領域)Annual Report 2015. 日本消化器
外科学雑誌. 2017;50:166-176

128