参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (82 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html |
出典情報 | がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》 |
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4.がん患者に生じうる障害の種類
リハビリテーション診療の対象となる障害は、がんそのものによるものと、その治療過程におい
て生じた障害とに分けられる(表1)5)。前者には、がんの直接的影響と遠隔効果による間接的影響
があり、後者には、がん治療中や治療後の全身性の運動能力の低下、活動性低下、廃用症候群、手術
および化学療法・放射線療法によるものが含まれる。
5.がんのリハビリテーション診療の病期
がんのリハビリテーション診療の内容は病期によって 4 つの段階に分けられる(図 1)6)7)。入
院患者においては、手術や化学・放射線療法などの治療中・後の合併症や後遺症の予防・軽減、病
棟でのセルフケアの自立や退院準備が主な目的となる。一方、外来患者においては、通院治療中や
緩和ケア主体の時期の疼痛や全身倦怠感などの症状緩和や自宅での療養生活への支援など、がん患
者の QOL の維持・向上を目的に、地域医療や福祉との連携をとりつつ、生活を支援し、社会復帰
を促進する。
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