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参考資料14 高齢者がん医療Q&A総論(厚生労働科学研究「高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究」) (178 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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・最近 2 週間、ものごとへの興味や楽しみを感じられないということがありましたか?
②つらさ(と支障)の寒暖計
NCCNのガイドラインは精神的苦痛の代表的なスクリーニングツールとして、つらさの寒暖計
(Distress Thermometer)と困りごとの問題領域リストを組み合わせたツールを挙げている。つ
らさの寒暖計とは、つらさに関する0から10までの11段階のnumeric rating scaleを寒暖計風
にしたてたものである。日本では「つらさ」のNRSに「生活への支障の程度」のNRSを加えた
「つらさと支障の寒暖計」が開発されており、つらさ4点以上かつ支障3点以上のカットオフ値で、
(国立
感度0.82・特異度0.82で適応障害やうつ病をスクリーニングできると示されている7)(図1)
がん研究センター精神腫瘍学研究部ホームページよりダウンロード可能
http://pod.ncc.go.jp/shiryou/siryo_ds.html)


③PHQ-9(ASCO 推奨)
Patient Health Questionnaire(PHQ)は、プライマリーケア医が短時間で精神疾患を診断する
ために開発された自己記入式の質問票で、大うつ病性障害の診断基準に対応した 9 項目からなって
いる(図2)
。米国臨床腫瘍学会 ASCO のガイドラインにおいて、がん患者の抑うつのスクリーニン
グツールとして推奨されている

8)。簡便に抑うつ症状を評価できる利点があるが、評価項目に食欲

と倦怠感を含むため、身体状況(例:化学療法中の食欲低下や倦怠感度など)にも影響を受けやす
く、がん患者においては信頼性・妥当性が低いという指摘もある。4 件法 9 項目、合計 0-27 点のう
ち、最もよく用いられるカットオフ値は 9/10 点である。
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