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05.【資料2-2】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)2/2 (150 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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b.経験者(保健指導経験年数3年以上)
初任者の時には、パターン化した説明を行うのに精一杯であるが、経験者の時
期には説明の科学的根拠や背景を詳しく知ること、保健指導の効果を知ること
により、保健指導スキルを格段に高めることができる。
この時期に適切な教育や意欲を高めるきっかけがないと、保健指導にも慣れ
てきてマンネリ化やパターン化しやすい。いつも通りこなしている、という感覚
で保健指導を行っていると、効果も上がりにくくなる場合がある。また、保健指
導に対する自信から、自己研鑽がおろそかになる場合がある。対象者の将来の生
活を思い、よりよい保健指導を行いたいという意欲を高めることや偏りがちな
指導法を振り返り、困難事例にも対処できる力をつけることが大切である。
初任者と同様に、経験者においても保健指導に関する業務遂行能力を確認し、
資質の向上を図ることが求められる。業務遂行能力を確認する一つの方法とし
て、業務遂行能力チェックリスト【経験者(保健指導経験年数3 年以上)対象】
を表4に示す。また、個人の保健指導スキルだけでなく、保健指導機関が組織と
して成果を出せるような意識を持つことや、よりよい保健指導の方法について
の提案力を持つこと、評価の構造を理解し、保健指導を改善できる力も身につけ、
更には社会資源にも配慮し、保健指導終了後もよい生活習慣が継続できるよう
な支援を行えるようになることが望ましい。また、初任者を育成することも求め
られ、初任者を評価する場合、できていることに注目して強化していくことや、
課題についてもこれからの成長を促すようなフィードバックができることが求
められる。
【個々の生活習慣に関する専門知識を持ち活用できる能力】
科学的根拠に基づき、対象者にとって改善しやすい生活習慣の具体的内容と
その目標を提案できる能力が必要である。個々の生活習慣は互いに関連してい
るため、対象者が置かれた状況を総合的に判断し、生活習慣の改善に向けた支援
をバランスよく行うことが求められる。また、対象者の意欲・行動変容ステージ、
生活習慣、検査値の変化を評価して、保健指導方法を改善していくことも必要で
ある。
ⅰ)食生活についての専門知識
対象者の栄養状態や習慣的な食物摂取状況をアセスメントし、健診結果と代
謝、食事内容との関係を栄養学等の科学的根拠に基づき、対象者に分かりやすく
説明できる能力が必要である。その上で、「日本人の食事摂取基準」、「食生活
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