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05.【資料2-2】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)2/2 (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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解説:生活習慣の建て直しを考える上で同居家族は重要な要因となる。生活習慣改善に同居家族のサポ
ートが得られないか、もしくは家族から受けている負の影響を減らすためにはどうしたらいいかを一緒
に考え、工夫・改善点を見つけるようにする。

追加

あなたは趣味やスポーツ、学習・教養などのグルー
プやクラブにどのくらいの頻度で参加していますか

①週4回以上 ②週2~3回 ③週1回
④月1~3回 ⑤年に数回
⑥参加していない

解説:ソーシャルキャピタル注19のうち、社会的ネットワークを把握する質問である。社会資源の活用、
地域・職域におけるグループ等との協働を視野に入れた指導計画の作成に活用する。
9. 仕事・労働衛生
9-1

1週間の労働時間はおおよそ何時間ですか。

①就労していない ②40時間未満
③40~48時間 ④49~54時間
⑤55時間以上

解説:長時間の残業は、食生活の乱れ、身体活動不足、睡眠時間の短縮につながり、生活習慣病の原因
となる。長時間労働が長期間続くと、冠動脈疾患が増加するという報告もある 注20。保健指導によって労
働時間を適正化することは難しい場合が多いが、不必要な残業を行っている場合など、可能な範囲で業
務時間を短縮するように検討を促す。長時間労働であっても食事時間を規則的に保ち、できるだけ睡眠
時間を確保するよう指導する。なお、主婦で定期的な仕事に従事していない場合は「就労していない」
を選択する。
9-2

交代勤務制の仕事に従事していますか。

①はい

②いいえ

解説:交代勤務者では食事や睡眠の習慣が乱れやすく、また概日リズムの乱れも生活習慣病の原因とな
るため、様々な慢性疾患のリスクが高まる注21。職場の事情や賃金などの理由で交代勤務から外れること
は難しいことが多いため、保健指導では慢性疾患のリスクが高まることを理解してもらい、代替手段と
して食事(減塩、過食等)に気を付け、運動習慣を身につけるように指導する。交代勤務者への睡眠衛
生指導ではできるだけ概日リズムを崩さないような配慮が求められる。夜勤時に休憩時間がある場合は
仮眠を取るよう合わせて指導する。
追加

労働における身体的負荷はどの程度ですか。

①低い(座位) ②中程度(立ち作業)
③強い(激しく動く)

解説:身体活動は余暇のみでなく業務によっては仕事中にも負荷されることを説明する。業務中の身体
活動が、心拍数があまり上がらない程度(BORG指数11~13程度)であれば、冠動脈疾患のリスクが
低下するが、高強度の身体負荷業務では冠動脈疾患が発生しやすいことが報告されている 注22。デスクワ
ークや運転業務などで身体活動が少ない場合は、休み時間や余暇に積極的に運動することを提案する。
運動が仕事に影響することを懸念している場合は、
休息中の軽い運動は疲労を軽減し生産性を高める(ア
クティブレスト)ことを説明する。
追加

仕事のストレスをどの程度感じていますか。

①ほとんどない ②あまりない
③多少ある ④大いにある

解説:仕事でのストレスはメンタルヘルス不調のみならず、高血圧、過食、不眠などの生活習慣の乱れ
の原因となり、ストレスを感じている場合は冠動脈疾患のリスクが高まるという報告がある 注23。ストレ
スが生活習慣悪化の一因であれば、まずはストレス源を知り可能であれば排除する、排除できなければ
本人なりの対処法を模索する方向に話をするとよい。50人以上の企業であれば、通常の健康診断とは別
にストレスチェックによる心の健康状態の確認があり、申し出れば産業医等との面談が可能であること
を伝える。
追加

出張の多い仕事ですか。

①はい

277

②いいえ