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05.【資料2-2】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)2/2 (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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導の対象者となった場合は、各学会のガイドライン等を踏まえた保健指導を行
い、効果が認められなかった場合は、必要に応じて、医療機関への受診勧奨を行
うことが望ましい。また、フィードバック文例集P●●参照のこと。
⑦ 血圧、喫煙のリスクに着目した保健指導について
血圧、喫煙については、独立した循環器疾患の発症リスクとしても重要である
ことから、「動機付け支援」、「積極的支援」のいずれにおいても、血圧や喫煙
のリスクに着目した保健指導を行うことが望ましい。また、対象者の行動変容を
もたらすためには、早期に実施することが重要であり、これらの結果が分かる健
診当日に実施することがより効果的である。
喫煙は、動脈硬化の独立した危険因子である。喫煙すると、血糖の増加、血液
中の中性脂肪やLDLコレステロールの増加、HDLコレステロールの減少等
の検査異常が起こりやすい。喫煙とメタボリックシンドロームが重なると動脈
硬化が更に進んで、いずれも該当しない者と比べて、約4~5倍、脳梗塞や心筋
梗塞にかかりやすくなる。喫煙によって年間12~13万人が死亡していると
推定されており、この値は年間の全死亡者数の約1 割に相当する。また受動喫
煙により、脳卒中、虚血性心疾患、肺がん等で年間1万5千人が死亡していると
推計されているa。喫煙による健康被害は、国内外の多数の科学的知見により因
果関係が確立しており、健診・保健指導の機会に禁煙支援ならびに受動喫煙の情
報提供を行う重要性は高い。
具体的には、保健指導のための禁煙支援簡易マニュアル(URL)3も活用し
つつ、特に、禁煙支援を行う場合には、健診の受診が禁煙の動機付けの機会とな
るよう、対象者の禁煙意向を踏まえ、全ての喫煙者に禁煙の助言や情報提供を行
い、禁煙したい喫煙者には禁煙外来、地域・職域で実施される禁煙支援、禁煙補
助薬の活用をすすめる等、喫煙者に禁煙の助言や情報提供を行うことが望まし
い。なお、血圧や喫煙等の個々の危険因子と生活習慣改善の方法については、第
3編第3章3-8「特定保健指導の対象とならない非肥満の脳・心血管疾患危険
因子保有者に対する生活習慣の改善」にも記載があるので、保健指導の実施に当
たっては留意すること。

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喫煙と健康

喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成 28 年)

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