05.【資料2-2】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)2/2 (53 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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の際は、必ず確認する。薬を処方されている場合は内服状況についても確認する。内服しないために重
症化したり、繰り返し保健指導の対象になるケースが多い。医療機関を受診していたら、必ず、医師か
らの指導内容を確認し、保健指導内容との整合性を考慮しながら、可能な工夫点を対象者と共に見つけ
る。
追加
不整脈(心房細動)などで血液がサラサラになる薬
(血液を固まりにくくする薬)を飲んでいますか。
①はい ②いいえ
③薬を飲んでいるが種類はわからない
解説:心房細動があると脳塞栓の発症リスクが非常に高くなり、予防のためには抗凝固剤を持続的に飲
む必要がある。治療を中断するとリスクが急増するため、
「はい」と回答した場合は定期的な受診と継続
的な服薬を確認した上で、保健指導を開始する。
追加
関節リウマチやその他の膠原病、喘息、皮膚などの
アレルギー性疾患の治療を受けていますか。
①はい
②いいえ
③わからない
解説:膠原病やアレルギー性疾患などでステロイド剤を服用している場合、代謝系や脂質系の検査値が
異常値を示しやすいため、
「はい」と回答した場合は病状や治療内容をよく確認する。あくまでも原疾患
の治療が優先されるため、保健指導の対象者とするかどうかを含めて必ず主治医と相談する。
4-3
両親やきょうだいであてはまる病気があれば○をつ
けて下さい(複数回答可)
。
高血圧/糖尿病/脂質代謝異常(高脂血
症)/痛風/脳卒中(脳梗塞・脳出血)/心
臓病(心筋梗塞・狭心症)/腎臓病
解説:血縁者の既往・現病歴を尋ねる項目である。保健指導では、家族歴と健診結果から、自分自身の
生活習慣を振り返る上で、貴重な情報(遺伝的要因・環境的要因等)となり、対象者の自覚を促すよう
に支援する。
5. 喫煙
5-1
職場や家庭などにおいて、受動喫煙(自分以外の人が吸
っていたたばこの煙を吸う)の機会はありましたか。
①ほぼ毎日 ②週に数回程度
③週に1回程度 ④月に1回程度
⑤全くなかった ⑥行かなかった
解説:受動喫煙は、喫煙と同様に肺がん、心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高める 注13。一方、受動喫煙
を防ぐことで、これらの疾患が減少することが報告されている 注14。職場での受動喫煙については、労働
安全衛生法および健康増進法で事業者に努力義務が課されているため、受動喫煙を受けている場合は、
事業者に改善を申し出ることができる。建物内禁煙や敷地内禁煙が望ましいが、喫煙室を設置する場合
は受動喫煙を防止するため、一定の要件注15を満たす喫煙室の設置が望ましい。
5-2
現在、たばこを習慣的に吸っていますか。
(※「現在、習慣的に吸っている者」とは、条件1と
2を両方満たす者である。
条件1:最近1ヶ月間吸っている
条件2:生涯で6ヶ月間以上吸っている、又は合計
100本以上吸っている)
①はい(条件1と条件2を両方満たす)
②以前は吸っていたが、最近1ヶ月間は
吸っていない(条件2のみ満たす)③い
いえ(①②以外)
5-3
1日に平均して何本のたばこを吸っていますか(吸
っていましたか)
。
1日(
5-4
習慣的にたばこを吸うようになってから、何年間、
たばこを吸っていますか(吸っていましたか)
。
(
追加
追加
たばこを吸い始めたのは何歳ですか。
)本
)年間
(
)歳
たばこをやめたのは何歳ですか。
(
)歳
*禁煙している場合。
禁煙を繰り返している場合に注意する
*喫煙歴がある場合
解説:
「標準的な質問票の解説と留意事項」を参照。喫煙本数と年数から累積喫煙量(ブリンクマン指数
ともいう)を評価することができる。累積喫煙量は心血管系疾患のみならず、各種疾患のリスク因子と
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