05.【資料2-2】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)2/2 (24 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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支援を実施しても、保健指導レベルが改善せず、繰り返し保健指導対象者とな
る場合がある。また、健診結果や生活習慣(行動変容ステージ)が改善したにも
関わらず、連続して保健指導対象者になる場合もある。これらを踏まえ、2回目
以降の対象者に対する支援としては、次の点に留意する。
○ 保健指導実施者が同じ説明を繰り返すことに対して否定的な感情を持つ場
合も少なくないことから、まずはこれまでの支援で対象者がどんな知識を得
たのか、またどのような目標を立てて行動したのかを共に確認する。
○ 対象者が「頑張ったけれど続かなかったこと」、「最初は減量できたのに、
リバウンドしてしまった」等、自らの行動や体重変化を意識している分、こ
れまでの支援よりも具体性、実践可能性を持った目標設定ができることから、
対象者がより主体的に目標設定に参画できるよう促す。
○ 減量等の目標を設定するに当たっては、前回までの目標値の達成状況を勘
案して、無理のない目標設定を行う。なお、目標の再設定にあたり、目標の
下方修正が生じる場合があるが、モチベーション低下を招かないよう配慮す
ることが必要である。
○ 同じ保健指導実施機関で実施する場合には、これまでの目標や達成状況、検
査データの変化、前回の保健指導終了後からの取組状況、2回以上続けての
保健指導利用に対する期待や不安等を確認することが望ましい。
○ 年齢や支援開始時の状況等により、1回の支援だけでは結果(成果)が表れ
にくい場合があることについて理解を促し、長期的な健康管理を継続して支
援しているという信頼関係が得られるよう、保健指導の機会を活用すること
が重要である。さらに、前回とは異なる支援資料が活用できるようにしてお
く等、マンネリ化を防ぐための工夫をすることが望ましい。
○ 特に高齢者は、保健指導判定値を下回るほどの大幅な改善は難しいことから、
繰り返し保健指導対象者になった場合であっても、現状維持をしていれば良
好であると、前向きに考えることができるような支援を行うことが望ましい。
○ 個別支援とグループ支援、講義(話)や身体活動、食生活の実技を取り入れ
る等、支援内容についても対象者にとってより興味が持て、効果が期待でき
る内容に変更する等の工夫をする。
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