提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (103 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
整理番号
266203
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
経管栄養・薬剤投与用
04消化器内科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
カテーテル交換法
日本神経学会
12神経内科
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
経管栄養・薬剤投与用
カテーテル交換法
有
追加のエビデンスの有無
J
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
J043-4
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
その他」を選んだ場合、右欄に記載
提案するのは、抗パーキンソン剤レボドパ・カルビドパ水和物製剤を経胃瘻空腸投与するための現行項目である薬剤投与用カテーテル交換法の増
点である。薬剤投与用空腸チューブの交換では、内視鏡操作が必須で、トライツ靭帯を越えた空腸内に留置するため、造設時と同様の難易度が求
められるが、現行では経管栄養カテーテル交換と同じ200点とされている。そのため、薬剤投与用カテーテル交換法を増点するのが妥当と考え
る。
文字数: 197
再評価が必要な理由
既存項目である経管栄養・薬剤投与用カテーテル交換法で評価されているもののうち、経管栄養カテーテルの多くが胃瘻チューブのみであり、そ
の交換は内視鏡操作を必要としない比較的安全で簡便な手技である。対して、薬剤投与用カテーテルの交換で行うのは空腸チューブの交換であ
り、内視鏡操作が必須で、薬剤吸収の面から確実にトライツ靭帯を越えた空腸内に留置する必要があり、造設時と同様の難易度が求められ手技に
も時間を要する。また、交換頻度は1~2年に1回と経管栄養カテーテルと比較して非常に少ない。経管栄養カテーテル交換とは目的や難易度が異
なる別々の手技にもかかわらず現行では一括りで同じ200点と評価とされている。そのため、薬剤投与用カテーテル交換法は経管栄養カテーテル
交換とは別の項目を設定して現行よりも高い評価とするのが妥当と考える。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
・平成30年の診療報酬改定時に、[K664-3薬剤投与用胃瘻造設術(8,570点)]が新設された。
これは、レボドパ・カルビドパ水和物製剤の空腸投与を目的とした薬剤投与用カテーテルの導入のためのもので、胃瘻造設だけでなく空腸チュー
ブの留置も同時に行う。
そのため経管栄養を目的とした[K664胃瘻造設術(6,070点)]よりも2,500点が増点されており、この2,500点は、空腸カテーテルの留置にかかる評
価と考えられる。また、空腸チューブ交換時の特定保険医療材料費が15,800円であることから、約900点は空腸チューブの留置手技料と評価され
ていると考える。
・平成31年4月に、厚生労働省告示第221号により薬剤投与用カテーテル交換法に使用するチューブの一般的名称が「長期的使用胃瘻栄養用チュー
ブ」から、「医薬品投与用長期的使用胃瘻チューブ」に変更になり、本来の使用目的の違いの明確化が行われ、クラス分類もⅢからⅣに変更と
なった。
・薬剤投与用カテーテル交換では、レボドパ・カルビドパ水和物製剤を空腸投与するための①胃瘻チューブ及び空腸チューブの両方とも交換する
場合、②空腸チューブのみ交換する場合の2パターンがあるが、いずれの空腸チューブの交換留置も、鎮静剤を用いて内視鏡と透視を併用して、
十二指腸及びトライツ靭帯を越えた薬剤吸収部位である空腸内までカテーテルの先端をすすめて留置するので、導入時とほぼ同じプロセスを必要
とし比較的難易度が高く人員を要する手技である。また、薬剤投与用カテーテル交換の一般的な頻度は年に1~2回程度である。
・一方で経管栄養カテーテル交換の多くが胃瘻チューブであり、その交換方法はより安全で簡便な手技である。また一般的な交換頻度は半年に1
回程度である。
・内視鏡と透視を併用して、チューブ先端を十二指腸及びトライツ靭帯を越えて留置する[J034イレウス用ロングチューブ挿入法] は、(730点)
と評価されている。
このように、薬剤投与用カテーテル交換法における空腸カテーテルの交換留置は、導入時とほぼ同じプロセスで薬剤吸収の影響への配慮を必要と
し、比較的難易度が高く人員を要する手技である。また、経管栄養カテーテル交換とは目的や留置位置、難易度が異なる別々の手技にもかかわら
ず一括りで同じ200点と評価とされているため、薬剤投与用カテーテル交換法は別建てで新設し評価すべきである。
以上により、レボドパ・カルビドパ水和物製剤投与を目的とした薬剤投与用カテーテル交換法は導入時と同程度の手技料の評価が妥当であり、薬
剤投与用カテーテル交換法として別建てにして、[J034イレウス用ロングチューブ挿入法(730点)]と同程度の評価とするのが妥当と考える。
904