提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
258201
リツキシマブ投与後の造血器腫瘍細胞抗原検査(D005 15)によるB細胞
(CD20)モニタリング
日本小児腎臓病学会
【技術の概要】
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
難治性のネフローゼ症候群に対するリツキシマブ (抗CD20
リツキシマブ投与後,B細胞の枯渇期間中は寛解が維持さ
モノクローナル抗体)投与後の造血器腫瘍細胞抗原検査
れる.しかし,B細胞の回復後に94%で再発する.
(D005 15)によるB細胞(CD20)モニタリングの保険適
Iijima K. Lancet 2014
応の追加
実臨床では,リツキシマブ再投与が行われているが、早
【対象疾患】
期(<5か月)のB細胞回復を認めない患者(約50%)は,
難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド 早期再発は少ないため,リツキシマブ再投与を減らすこ
依存性を示す):年間約500人
とが出来る(図1,2)
小児ネフローゼ症候群の発症は10万人あたり6.5人/年(年間
B細胞枯渇時期を認識することで,再発の予測のみならず
約1,000人).約20-30%が難治性のネフローゼ症候群に移行 有害事象(無顆粒球症)の予測、ST合剤投与の必要性、
小児特発性ネフローゼ症候群診療ガイドライン2020 予防接種のタイミングを決定することができる.
【既存の治療法との比較】
図2
リツキシマブ投与後,再発を予測する方法は,造血器腫瘍細 リツキシマブ
<5か月
投与(500人/年)
胞抗原検査によるB細胞(CD20)モニタリング以外は存在
早期再発のリスクあり
B細胞早期回復
せず、国内外のガイドラインでも強く推奨されている.
リツキシマブ再投与
(約50%)
B細胞回復5か月以上
リツキシマブ投与後の観察日数(日)
Fujinaga S. Clin Exp Nephrol. 2017
806
3
5
ヶ月
1
ヶ月
B細胞早期回復を認めない例では
早期再発が少ない(1年以内14%)
ヶ月
無再発の割合
図1
Trautmann A. Pediatr Nephrol 2023
B細胞モニタリング(3回)
<5ヶ月
B細胞回復
を認めない
(約50%)
リツキシマブ
再投与不要
医療費削減
B細胞モニタリングを1,3,5か月後に行うことで,リ
ツキシマブ投与回数が減少し,医療費削減が期待出来る.
→年間500名では,計算上、1000万円以上減額可能