提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (137 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
270201
血流予備量比コンピューター断層撮影
日本心血管インターベンション治療学会
FFRCTは、冠動脈CTAの撮像画像を用いている。現在、保険診療下で実施可能な施設は限られているが、他施設でのデータを
相互利用できないため、再度撮像が必要になっている。当該撮像の重複とそれに伴う不利益及び被曝が患者に生じていたり、
FFRCTを施行しにくい状況から不必要な侵襲的検査がなされている可能性が高い。これらの状況の改善のために、当該撮像
画像の相互利用に関して診療報酬上の取り扱いの見直しが必要である。
【現行の問題点】
E200-2:血流予備量比コンピューター断層撮影の9,400点に冠動脈CTA撮像とFFRCT解析の両者が含まれ、他施設
で撮像した冠動脈CTA画像を利用できない。
✔紹介元施設で冠動脈CTAが施行され、FFRCT解析が必要と診断された場合も、FFRCT解析を行うためには、FFRCT実施施設
で冠動脈CTA検査を初めからやり直さなければならない。
➡個々の患者の不利益
①患者の経済的負担、身体的負担(放射線被曝)の増加
②FFRCTが施行困難であることにより、不必要な侵襲的検査が追加される。
➡社会的な不利益:FFRCTが有効利用されないことにより、その医療費削減効果が減弱している。
【改訂要望案】
血流予備量比コンピューター断層撮影:9,400点を
冠動脈CTA撮像1,600点(CT撮影料1,000点+冠動脈CT加算600点*)とFFRCT解析(7,800点)とに分ける。
(他院からの画像を解析した場合は血流予備量比コンピューター断層撮影読影加算(仮称)500点を算定する)
*冠動脈CT加算は画像診断管理加算2又は3に関する施設基準を満たした施設でのみ算定
【予想される効果】
✔患者の経済的、身体的負担(特に放射線被曝)の軽減。
✔不必要な検査を回避することによる年間16億円の医療費削減。
【その他】
FFRCTを施行し、その他の検査が不要となったにもかかわらず、必要のない追加検査
を行う不正な施設があると医療費削減はできない。令和4年度の改訂の際に、「機能的
虚血診断に基づいて冠動脈狭窄はあるがPCIまたはCABGを施行しなかった症例が前年
938
度に10例以上あること」という要件をFFRCTの施設基準に加えている。
FFRCT