よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (133 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

270201

※事務処理用

提案される医療技術名

血流予備量比コンピューター断層撮影

申請団体名

日本心血管インターベンション治療学会
03循環器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

15心臓血管外科
関連する診療科(2つまで)
28放射線科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

血流予備量比コンピューター断層撮影



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


200-2
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

血流予備量比コンピューター断層撮影(以下、FFRCT)は、コンピューター断層撮影(以下、冠動脈CTA)の画像を用いている。保険診療下で実施
可能な施設は限られているが、現在、他施設画像のFFRCT解析はできないため、撮像からやり直さなければならず、当該撮像の重複とそれに伴う
不利益及び被曝が患者に生じている。不採算性の改善のために、当該撮像画像の相互利用に関して診療報酬上の取り扱いの見直しを提案する。

文字数: 200

再評価が必要な理由

現在の保険制度では、他施設で撮像した画像をFFRCT解析に使用できないため、下記のような不利益を生じている。
1.都市部においてもFFRCT実施施設は限られている。このため、紹介元施設で良好な画像を撮像されている場合でも、FFRCT解析を行うためには、
FFRCT実施施設で冠動脈CTA検査を初めからやり直さなければならない。例えば、同一法人の施設で外来部門と入院部門を分けている場合も、保険
診療上は別々の施設の扱いとなり、外来部門で撮影した冠動脈CTAデータは、FFRCT解析に使用できない。このような不具合により、その地域の患
者に非侵襲的なFFRCT解析検査の機会が失われ、不必要な侵襲的検査が過剰に行われている可能性がある。
2.離島/遠隔地では、さらに深刻である。地域で実施した冠動脈CTAの結果、FFRCT解析が推奨される場合は、現状ではFFRCT実施施設まで赴いて、
かつ、再度冠動脈CTA撮像が必要となる。これは、利便性のみならず放射線被曝の観点からも問題である。離島/遠隔地にいたままですでにある冠
動脈CTAデータをもとに、FFRCT解析を実施し、結果をかかりつけ医にフィードバックし、治療方針を立てることが望まれる。すでにある冠動脈
CTAデータを有効活用することができれば、追加の費用を伴わずに、多くの患者に非侵襲的なFFRCT解析検査の機会をガイドラインに則った形で提
供することが可能となる。また、FFRCT解析を活用することにより、不必要な検査を回避し、医療費削減につなげることも可能である。そのため
に、本検査における診療報酬上の冠動脈CTAの取り扱いの見直しが必要と考える。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

変更の骨子としては、他施設で撮像された冠動脈CTAデータを受け入れ可能とし、FFRCT解析の適応と判断した場合は、そのデータを用いて、解析
を行うことを可能とする。その際、受け入れた施設に対しては、別途冠動脈CTAデータの画像診断加算を追加する。
つまり、「冠動脈CTA画像から狭窄が疑われ、その所見では結論が得られない場合には、その冠動脈CTA画像データを施設基準に定められた施設で
FFRCT解析をすることができる」という規定をE200-2の注3として盛り込むことを希望する。
また、この変更に伴い、外部で撮像された冠動脈CTAデータを受け入れた施設で払い戻し作業が起こらないようにするため、血流予備量比コン
ピューター断層撮影の診療報酬からコンピューター断層撮影分の診療報酬部分の分離を希望する。そして、支払作業に混乱が起こらないようにす
るため、新たに診療報酬番号の付与を希望する。これらに伴い、血流予備量比コンピューター断層撮影の診療報酬の点数を9,400点から7,800点へ
変更する。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

・対象患者:冠動脈疾患が疑われる臨床状態の安定した患者
・技術内容:冠動脈CTデータを基に数値流体力学解析を行うことで、冠動脈におけるFFRCT(冠血流予備量比)値を算出する。FFRCT値とその数値
を反映したカラースケールは冠動脈の解剖モデル画像上に表示され、それを診断/治療方針決定に用いる。
・点数:9,400点


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

200-2

医療技術名

血流予備量比コンピューター断層撮影

934