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提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (140 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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1)名称

Evidence-based clinical practice guidelines for irritable bowel syndrome 2020.

2)著者

Fukudo S, Okumura T, Inamori M, Okuyama Y, Kanazawa M, Kamiya T, Sato K, Shiotani A, Naito Y, Fujikawa Y, Hokari R, Masaoka T,
Fujimoto K, Kaneko H, Torii A, Matsueda K, Miwa H, Enomoto N, Shimosegawa T, Koike K.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

J Gastroenterol 2021, 56(3):193-217.

4)概要

ガイドラインであるためエビデンスレベルA。薬物療法が奏功しない重症の過敏性腸症候群(心身症)患者に対する認知行動療法の効果を国内外の
臨床試験から網羅的に調査した。結果は認知行動療法が対照療法に勝ることが統計学的に証明された。薬物療法での大規模臨床試験に比較して例
数が小規模な研究が多いこと、認知行動療法に割り付けられたのか対照療法に割り付けられたのかの区別を患者が判別できることをどのような方
法によっても排除できない限界はある。本ガイドラインでは、認知行動療法を専門家が実施する専門性が高い治療法と位置づけ、薬物療法が奏功
しない重症の過敏性腸症候群(心身症)患者に対する認知行動療法の実施を提案する、となっている

1)名称

Irritable bowel syndrome (IBS).

2)著者

Enck P, Aziz Q, Barbara G, Farmer A, Fukudo S, Mayer E, Niesler B, Quigley E, Rajilic-Stojanović M, Schemann M, Schwille-Kiuntke
J, Simren M, Zipfel S, Spiller R.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Nature Reviews Disease Primers 2016, 2: 16014.

4)概要

システマティックレビューであるためエビデンスレベルA。薬物療法が奏功しない重症の過敏性腸症候群(心身症)患者に対しては認知行動療法を
はじめとする心理療法を実施するべきであると明確に分析されている。本論文は日本の心療内科医(福土)が貢献して公刊した論文であり、か
つ、全科学22分野中引用率上位1%に入るhigh citation articleである。

1)名称

Group cognitive-behavioral therapy with interoceptive exposure for drug-refractory irritable bowel syndrome: A randomized
controlled trial.

2)著者

Kikuchi S, Oe Y, Ito Y, Sozu T, Sasaki Y, Sakata M, Luo Y, Sahker E,Horikoshi M, Seno H, Furukawa TA.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Am J Gastroenterol 117: 668-677.

4)概要

日本人対象の無作為化比較試験でエビデンスレベルA。薬物療法が奏功しなかった重症の過敏性腸症候群患者を認知行動療法施行群と対照待機群
に無作為に割り付け、IBS重症度尺度(IBS-SSS)の減点、IBS-QOL尺度の増加点を主要評価項目として治療効果を検証した。治療期間は10週間であ
る。結果は終了経過観察中の認知行動療法施行群のIBS重症度尺度の減点が-115.8であったのに対し、対照待機群の減点が-29.7であり、有意に認
知行動療法施行群が改善した。IBS-QOLも認知行動療法施行群が有意に改善した。薬物療法が奏功しない重症の過敏性腸症候群には認知行動療法
が有効である。

1)名称

Hybrid cognitive behavioral therapy with interoceptive exposure for irritable bowel syndrome: A feasibility study.

2)著者

Funaba M, Kawanishi H, Fujii Y, Higami K, Tomita Y, Maruo K, Sugawara N, Oe Y, Kura S, Horikoshi M, Ohara C, Kikuchi H, Ariga H,
Fukudo S, Sekiguchi A, Ando T.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Front Psychiatry 2021; 12: 673939.

4)概要

日本人対象の無作為化比較試験の前提となる実現可能性研究。薬物療法に反応しない重症の過敏性腸症候群(心身症)患者に内部感覚曝露法を伴う
認知行動療法を10回実施、3ヶ月、6ヶ月の追跡期間を置いた。IBS重症度尺度(IBS-SSS)の減点を主要評価項目とした。結果は、Hedges' gの値が
治療後-1.48, 3ヶ月後-1.78, 6ヶ月後-1.76と治療後の有意な改善を認めた。薬物療法が奏功しない重症の過敏性腸症候群に対して、構造化した
認知行動療法の高い臨床効果が示唆された。

1)名称

Efficacy of psychological therapies for irritable bowel syndrome: systematic review and network meta-analysis.

2)著者

Black CJ, Thakur ER, Houghton LA, Quigley EMM, Moayyedi P, Ford AC.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Gut 2020, 69: 1441-1451.

4)概要

メタアナリシスであるためエビデンスレベルA。最近の41研究患者4072名を分析したネットワークメタアナリシスである。認知行動療法が相対リ
スク0.62 [95%信頼区間0.48-0.80]にて有効であった。国際的には薬物療法によって改善しない過敏性腸症候群に対する認知行動療法をはじめと
する心理療法は標準的な治療法になっている。

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

⑭参考文献5

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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