提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
259102
ADHD評価スケール(ADHD-RS-5)
日本小児精神神経学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
22小児科
21精神科
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
なし
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
無
リストから選択
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
DSM-5における注意欠陥多動障害(ADHD)の診断基準をもとに、不注意と多動性・衝動性の領域の18項目を交互に編成し、
項目評価を4段階のリッカート・スケールで評定できるように構成されている。保護者が回答する家庭版と学校の教師が回
答する学校版の2種類があり、診断基準「複数の場面で症状が存在する」の補助となり、ADHDのスクリーニング、診断、治
療成績の評価に有用な評価スケールである。
文字数: 192
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
注意欠陥多動障害(ICDコード分類
F90)
注意欠如多動障害(ADHD)は適切な評価や支援が行われないと、自尊心の低下、学習の困難、不登校などを来たし、長期的
には行動障害や気分障害などの精神疾患を引き起こす。診断は操作的診断基準に従って行われるが、その診断は難しく、診
断基準を補完する行動評価スケールが有用とされている。ADHD-RS-5の使用により、診察場面で捉えられない行動が明らか
になり、診断可能性のある児のスクリーニングが容易になること、ADHDの包括的診断評価の中で保護者および教師からの症
状報告が容易になること、ADHDの治療効果を明らかにすること、が可能となる。
文字数: 266
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
5〜18歳の注意欠如多動性障害の児童もしくは注意欠如多動性障害の疑いのある児童
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
家庭版では対象児の保護者、学校版では教師が、最近6ヶ月の行動に関して、質問しに回答を行う。スクリーニングもしく
は診断に使用する際は1回、また、治療効果の判定に使用する際は一定期間をあけて複数回、実施する
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
その他(右欄に記載する。)
番号
なし
医療技術名
なし
既存の治療法・検査法等の内容
なし
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
研究結果
なし
現在、日本には保険収載された注意欠陥多動障害の診断基準を補完ならびに治療効果を判定する行動評価スケールは存在し
ない。ADHD-RS-5は5〜18歳を対象としており、また、回答と評価に要する時間が30分程度と簡便であることから、注意欠
如・多動性障害の診断・治療ガイドラインにおいても使用が推奨されている。
家庭版2,079人、学校版2,140人で標準化が行われ、ADHDの症状が「不注意」と「多動性-衝動性」の2つの因子に分類される
という2因子構造が親と教師の評価の両方で確認され、子どもの性別、年齢、情報提供者、情報提供者の性別、言語によっ
て不変であることが示されている(参考文献5)。
1b
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
817
注意欠如・多動性障害-ADHD-の診断・治療カイドライン 第5版
(ADHDの診断・治療指針に関する研究会,株式会社じほう,2022年)