提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (20 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
259102
ADHD評価スケール(ADHD-RS-5)
日本小児精神神経学会
【技術の概要】
• DSM-5における注意欠陥多動障害(ADHD)の診断基準
をもとに、不注意と多動性・衝動性の領域の18項目を交
互に編成し、項目評価を4段階のリッカート・スケールで
評定できるように構成されている。
• 保護者が回答する家庭版と学校の教師が回答する学校版
の2種類があり、診断基準「複数の場面で症状が存在す
る」の補助となり、ADHDのスクリーニング、診断、治
療成績の評価に有用な評価スケールである。
【既存の検査法との比較】
現在、保険収載されている検査はない
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
ADHD評価スケール(ADHD-RS-5)
概ね30分程度で検査が可能 D285 検査が容易:80点
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
• 注意欠如多動障害(ADHD)は適切な評価や支援が行わ
れないと、自尊心の低下、学習の困難、不登校などを
来たし、長期的には行動障害や気分障害などの精神疾
患を引き起こす。診断は操作的診断基準に従って行わ
れるが、その診断は難しく、診断基準を補完する行動
評価スケールが有用とされている。
【対象疾患】
注意欠陥多動障害(ADHD)(ICDコード分類 F90)
【対象人数】
ADHDの有病率が5%とされている。その中で医療機関を受診
する児が25%、受診した児の中で治療効果の判定を複数回、
実施される児を50%として10000人と推定した。
• ADHD-RS-5の使用により、診察場面で捉えられない行動
が明らかになり、診断可能性のある児のスクリーニン
グが容易になること、ADHDの包括的診断評価の中で保
護者および教師からの症状報告が容易になること、
ADHDの治療効果を明らかにすること、が可能となる。
早期診断と早期からの切れ目のない治療・支援
• 二次障害,併存障害(不安障害、うつ病、適応障害、
反抗挑戦症、素行症など)」青年期・成人期の精神疾
患を減らす。
• 犯罪の減少など経済的損失の減少に繋がる
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• 家庭版では対象児の保護者、学校版では教師が、最近
6ヶ月の行動に関して、質問しに回答を行う。スクリー
ニングもしくは診断に使用する際は1回、また、治療効
果の判定に使用する際は一定期間をあけて複数回、実
施する。