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提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (57 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

265101
心臓超音波検査3次元画像法
日本心エコー図学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

03循環器内科
15心臓血管外科

関連する診療科(2つまで)
35臨床検査科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
心臓超音波検査3次元画像法
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


令和4年度



追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)

心臓超音波検査(経食道心エコー法を含む)で3次元画像を構築して、診断に供する技術

文字数: 40
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

心臓弁膜症、先天性心疾患、人工弁不全

心臓弁膜症や先天性心疾患といった構造的な異常を持つ心疾患は、従来から行われている心臓超音波検査の断層像のみでは
十分に評価することができない。特に、これらの疾患の心臓手術を安全に施行するためには3次元的な構造を理解する必要
がある。心臓超音波検査で3次元画像を作成して、立体的な構造異常を解析することを外科医から心臓外科手術の術前検査
として要求されるようになった。心臓超音波検査で3次元画像を構築し、立体画像として診断に用いるためには、断層像よ
りも高額な超音波診断装置や従来よりも長い検査時間が必要となる。構造的心疾患の心臓手術を安全に行うために心臓超音
波検査における3次元画像法の保険収載を提案する。

文字数: 299
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

対象疾患は心臓手術の適応と術式を評価する必要性を持つ構造的心疾患であり、先天性心疾患と弁膜症、人工弁不全を主な
対象とする。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

心臓超音波検査(経食道心エコー法を含む)で心臓手術の適応や術式を検討するために3次元画像を構築して、立体的な構造
異常の診断に供する。通常の断層画像を記録して診断を行うことに加えて、3次元画像を構築・解析が可能な心エコー診断
装置を用いて、追加で3次元画像の記録を行い、検査中にまたは検査終了後に3次元画像の構築および解析を行う。今回の
申請では、心臓手術の術前検査として行う場合のみを対象とする。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号

215-3

医療技術名

心臓超音波検査

既存の治療法・検査法等の内容

心臓超音波検査は、経胸壁心エコー法、Mモード法、経食道心エコー法、胎児心エコー法に分けられている。成人では、主
に経胸壁心エコー法と経食道心エコー法が行われ、現在、Mモード法のみの検査を行うことはない。経胸壁心エコー法と経
食道心エコー法では、主に断層画像法が記録され、診断に供される。心臓手術を要する心疾患、特に先天性心疾患や弁膜症
において、手術適応や術式を評価する際に一部の医療機関においてのみ3次元画像が記録され、診断に供されている。心臓
超音波検査に関わる学会の教育・啓蒙によって、3次元画像法を行うことが可能な医療機関は増加している。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

研究結果

先天性心疾患や弁膜症の手術適応や術式を評価する際、心臓外科医が患者ごとの解剖学的特徴を把握するために心臓超音波
検査の3次元画像が利用される。「弁膜症治療のガイドライン 2020改訂版」では、僧帽弁逸脱の診断にクラスIIaで、僧帽
弁閉鎖不全のカテーテル治療時にクラスIの推奨度で3次元画像法を行うことが推奨されている。解剖学的形態の把握は、
弁形成術の手術成績に大きな影響を及ぼす。
3次元心エコー図法は弁性状と逆流部位の観察に有用であり、カテーテル治療の適応症例では特に重要である。術中モニタ
リングには必須である。先天性心疾患の術前プランニング、カテーテル治療のガイド、心臓の機能解析に3次元心エコー法
は有用である。人工弁不全の診断にも必須な検査法である。

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

1a
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

858

弁膜症治療のガイドライン 2020改訂版で、僧帽弁逸脱の診断に
クラスIIa、僧帽弁閉鎖不全のカテーテル治療時にクラスI