提案書05(0802頁~0998頁)医療技術評価・再評価提案書 (67 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
265103
心臓超音波検査による心臓弁膜症の定量評価
日本心エコー図学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
03循環器内科
15心臓血管外科
関連する診療科(2つまで)
35臨床検査科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
心臓超音波検査による心臓弁膜症の定量評価
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
有
令和4年度
追加のエビデンスの有無
有
提案される医療技術の概要
(200字以内)
心臓弁膜症の重症度は従来、カラードプラ法を用いて半定量的に評価されてきた。近年、心臓手術の適応を正確に判断する
ために、定量的評価が弁膜症治療ガイドラインで要求されている。弁逆流や弁狭窄の定量評価には、PISA(proximal
isovelocity surface area)法とVolumetric法(容積流量計測)が使用され、多数の断面像の描出と複数回の計測が必要とな
り、検査時間が長くなる。
文字数: 199
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
心臓弁膜症
心臓弁膜症に外科的治療が必要か否かを判断するために、定量的な重症度評価がガイドラインで求められている。定量評価
にはPISA法とVolumetric法の2つの方法が行われるが、多数の断面像を記録して、複数の項目を計測することが必要であ
る。従来から使用されている半定量評価に追加して、9断面像の記録、7項目の計測を行うこととなり、検査時間は平均20分
以上延長する。心臓弁膜症の重症度を正確に評価することで、必要性の低い手術を減少させることができる。心臓超音波検
査による心臓弁膜症の定量評価法を、術前検査として行った場合に診療報酬400点の加算をお願いする。
文字数: 276
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
心臓弁膜症の外科的治療が予定されている症例。弁膜症の重症度として、外科的治療の適応となる高度(重度)が予想される
症例。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
心臓超音波検査(経胸壁心エコー法と経食道心エコー法)で、PISA法およびVolumetric法による定量評価を行い、有効逆流口
面積、逆流率、逆流量を算出し、報告書に記載する。弁膜症の重症度が高度(重度)と予想される心臓手術前症例に、6ヶ月
に1回のみ算定可能とする。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
D
番号
215
医療技術名
心臓超音波検査(経胸壁心エコー法と経食道心エコー法)
既存の治療法・検査法等の内容
心臓弁膜症、特に逆流性弁膜症においては、カラードプラ法でみた逆流血流の大きさなどの半定量評価で、重症度が判定さ
れてきた。この方法では、傍胸骨長軸像と心尖部像3断面の記録が行われる。この方法による評価は、血圧などの血行動
態、左房の大きさとコンプライアンス、左室収縮機能などの因子の影響を受けやすく、正確な術前評価が困難である。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
研究結果
心臓弁膜症の心臓超音波検査においては、弁膜症治療ガイドライン(2020年改訂版)で定量評価を行うことが、クラスIで推
奨されている。弁閉鎖不全や弁狭窄の定量評価は、断層像の計測、パルスドプラ法の計測、連続波ドプラ法ならびにカラー
ドプラ法での計測を組合わせて行うPISA法およびVolumetric法が用いられる。無症状であっても手術適応となる症例がある
が、基本的に重症度が高度(重度)の症例にのみ外科的治療が行われる。弁膜症治療ガイドラインでは、重症例には少なくと
も6〜12ヶ月毎の心臓超音波検査の施行が推奨されている。
2017年にZoghbiらは、逆流の重症度評価は、単独の評価法では正確性に欠け、半定量評価法と定量評価法を組み合わせて評
価するべきであると報告した。また、Lancellottiらは2013年に心臓弁膜症では複数の定量パラメータを組み合わせて評価
する必要があると報告した。他にも、定量評価法を推奨する多くの論文がある。
1a
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
868
弁膜症治療ガイドライン(2020年改訂版)で定量評価を行うこと
が、クラスIで推奨されている。