資料2-2 令和5年度業務実績評価書(案) (199 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41369.html |
出典情報 | 独立行政法人評価に関する有識者会議 国立病院WG(第12回 7/30)《厚生労働省》 |
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中期目標
中期計画
年度計画
主な評価指標
法人の業務実績・自己評価
業務実績
③
不正が小さなうちに端緒を把握し是正する取組
通報制度について、公益通報者保護法上は法令違反行為だけが対象とされていたとこ
ろ、NHOでは、法令違反行為に該当しない事案や、信憑性が低い情報であっても通報
として幅広く受け付け、適正でない事実が認められた場合には是正を図ってきた。
さらに、改正公益通報者保護法の施行(令和4年6月1日)に伴って通報制度を改正
し、通報者が、不利益な取扱いを受けないよう法律に基づいて保護され、より安心して
通報を行える環境を整えることや、毎年、全ての職員等に通報相談窓口を周知するよう
にすることで、より小さな不正の端緒を把握できるよう制度を見直した。
(2)大牟田病院での入院患者への虐待事案
令和5年12月に、大牟田病院において障害福祉サービス利用者に対する虐待事案が発
覚した。事案発覚後、速やかに自治体へ通報し、その後一部の事案については自治体より
虐待認定がなされた。
本事案については法人として重く受け止めており、全病院長に対し、全職員への虐待防
止や人権擁護への意識の徹底を図るよう指示するとともに、臨時の病院長会議を開催し、
改めて全病院が当事者意識を持つこと、また、各病院の虐待防止に係る取り組み事例を共
有するなど、法人一体となって虐待防止に取り組んでいる。
現在、大牟田病院が設置した第三者委員会によって原因等の調査が進められており、調
査結果がまとまり次第、当該結果を踏まえた再発防止策を講じていくこととしている。
その一方で、既に大牟田病院においては、全職員に対する研修を実施し、今後、利用者
との交流の場の整備などに取り組むこととしている。
また、既に本部においても、虐待に係る相談・通報を受け付ける窓口を職員や患者・家
族等に改めて確実に周知するよう各病院に指示するとともに、当該窓口の周知状況等に係
る病院間での相互チェックを今年度から行うべく、医療安全相互チェックの項目を緊急的
に追加した。更に今後、第三者の参画を得ながら、教育研修体制の強化とともに、虐待防
止に係る病院の取組体制や、虐待疑い事案の通報状況についてモニタリングする仕組みを
整備していくこととしている。
(3)勤務環境に係る取扱いの明確化について
令和5年2月からの機構に関する勤務環境に係る一連の報道もあり、これを契機として
一部の病院において職員の勤務環境に係る課題が明らかになったことから、改めて機構が
一丸となって勤務環境の改善に取組んでいく必要があるとの認識のもと、勤務時間等の取
扱いを明確化した上で、全ての職員にこの対応方法を周知し、改めて制度の理解や勤務環
境に係る取扱いへの理解を共有し、加えて、
「勤務環境取扱いハンドブック」を各病院へ配
布(令和5年6月下旬)した。
また、当該対応方法について各病院の運用状況を確認するとともに、追加の対応方策を
検討するため、全ての職員を対象としたアンケートを実施し(令和5年10月2日~31
日 )、その結果を踏まえて勤務環境に関するアンケート対応プロジェクトチーム(構成員:
198
主務大臣による評価
自己評価
評定